退化(?)を帳消しにする有機ELディスプレー
機種を追うごとに進化してきたREGZA Phoneだが、前機種「T-01D」から低下したのがディスプレーの解像度。縦横比は16:9で変化ないが、解像度はT-01Dの720×1280ドットから、T-02Dの540×960ドットへと25%減った。今回はあいにくT-01Dと解像度を比較することはできなかったが、ブラウザーでの一覧性や文字の滑らかさを見る限り、解像度の低下は致命的弱点とは思えない。
解像度の低下を補って余りあるのが、最新の映像処理技術「モバイルレグザエンジン6.0」と、新搭載の有機ELディスプレーの組み合わせだ。同エンジンの特徴は、従来の動画に加え、静止画も処理が可能になったこと。スマホのカメラで撮った動画や画像を、元の色に近い、リアルな質感で楽しめるようになった。
バッテリーの持ちはそれほど悪くない
付属の「電池パック F25」は着脱可能なタイプで、容量は1800mAhとスマホとしては大きめ。本連載恒例のバッテリーベンチで計測してみたところ、4時間22分という結果が出た。さすがにスタミナがウリの「MEDIAS PP N-01D」(1700mAhで6時間25分)にはかなわないが、バッテリー容量が同一でスペックの似ている「Optimus LTE L-01D」(1800mAhで4時間10分)よりもわずかに長い駆動時間が達成できた。ズバ抜けて電池の持ちがいいとは言えないが、画面サイズやLTE、デュアルコアCPUなどのスペックを考慮すると妥当な結果と言えるだろう。
<バッテリーベンチ計測条件>
フル充電からYouTube HD動画をWi-Fiで連続再生し、バッテリーが切れるまでの時間を計測した。画面輝度は最大で常時点灯。音量は最小でスピーカーを使用。Bluetooth/GPS/アカウント同期はオン。エコモードはオフ。
クアッドコアじゃないけど問題ナシ
CPUはクアッドコアではなくデュアルコアだが、「ボウリング 3D Bowling」や「キャッスルマスタ 3D」といった重めのゲームも快適にプレイできた。タッチパネルの反応もよく、ヌルヌル動いて快適だ。
ただし使い方によって画面が熱くなることがある点に注意しよう。30度を超す部屋の中で急速充電中にバックグラウンドでアプリをダウンロードしながら、3Dゲームをしたり、ブラウザーでブログを閲覧した際に温度上昇による機能制限がかかった。ただし5分ほど放置すると熱は冷め、機能制限は解除された。あくまでも1つのアドバイスにすぎないが、急速充電をしながらCPUに負荷のかかるアプリを利用するのは避けた方がよさそうだ。
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