7月29日、渋谷で「“大富豪”で世界一強い奴は誰か?」を決める2回目の世界大会「マンハッタンインベストメント杯 天下一大富豪大会」が開催された。優勝賞金は30万円!(賞金総額50万円相当)ということもあり、100名近い勝負師たちが参加した。
第1回大会では(関連記事)、編集部からも2名が参加したが、あえなく準決勝で敗退。あまりにも悔しいので今回は「ビギナーズラックならいけるんじゃね?」というギャンブルの法則のもと、愛読書は「ムダヅモ無き改革」だという編集部の中村がこの大会に参加した。なお、この大会の様子は8月18日(土)の24時30分から千葉テレビで放映されるので、視聴可能な人はそちらもあわせて見てもらいたい。
100名が知力や運を競う
大富豪統一ルールはこんな感じ
大会の構成は、全員が参加してまずは順位を決定する「Round1」、各テーブルの1位、2位、3・4位がグループになり上位者のみが次ステージに進む「Round2」を経て、準々決勝の「LAST32」、準々決勝の上位2人までが出場できる準決勝の「LAST16」、そして各テーブルの1位が運と知力を競いあう決勝の「FINAL4」という形になっている。前回大会のファイナリストはシードとなっており、準々決勝の「LAST32」から参加するので、本当に熱い戦いが始まるのはここからである。
主なルールは前回の記事を参照してもらいたいが、簡単に記すと以下の通りだ。
・ジョーカーを除いた52枚のカードから2枚のカードをわからぬように抜き出し競技する「ブラインドカード」を採用。
・大富豪がいらないカード2枚、大貧民がもっとも良いカード2枚をそれぞれ交換。同様に富豪と貧民が1枚ずつ交換
・8を出したら強制的にターンが終了する「8切り」
・同じスートのカードが出されたときにそのターンが終わるまで同じスートしか出せなくなる「スート縛り」
・ジョーカー1枚出しに対してのみスペードの3を出すことができる「スペ3」
・大富豪より先に上がったプレイヤーが出たときに大富豪が自動的に大貧民となる「都落ち」
などである。
やはりビギナーはビギナー
完膚なきまで叩きのめされた!
では実際の戦いを見ていこう。ゲームでは大貧民になると2点、富豪が1点、貧民が0点、大貧民に-1点が与えられ、その数値の合算で次のRound2に進むグループが決定する。
予選の「Round1」が始まる前までは「がんばります!」と元気いっぱいだった編集部の中村であるが、テーブルに着き、トランプのシャッフルが始まるとなにやらうつむき加減に……しきりに膝の上に置いた紙を見ている。何をやっているのだ?と思い見ていると、大会前に配布されたルール一覧をしきりに確認していた。
編集部:えっ! ルールを覚えてこなかったの?
中村:地元のルールとほぼ同じなので何とかなります!
と答えた中村であったが、その後もチラチラとルールを確認しつつゲームに参加していたため、勝負所で集中できずに最初から大貧民という結果に。その後、ルールを確認しているのにも係わらず「2あがり」(反則)をするという大失態を犯し、大貧民から昇格できないまま「Round1」の時間が過ぎ去っていった。当然のことながら、結果はそのテーブルでぶっちぎりの最下位。大貧民として「Round2」に進むこととなった。
さて「Round2」は「Round1」の結果を元に、大富豪コース(上位2人が勝ち抜け)、富豪コース(上位1名が勝ち抜け)、貧民コース(2回のゲームを行ない、上位1名が勝ち抜け)という形にグループが再編される。貧民コースに回った中村は2回1位を取らなければ準々決勝の「LAST32」に進むことができないので、賞金30万円を手にするには正直厳しい状況に追い込まれていた。
編集部:ここでがんばれば次に繋げることができるから!
中村:次は何とかします!
と元気に返事をした中村であったが、ギャンブルの神様が「Round1」のグダグダの戦い方を見ていて呆れて去ってしまったのかというくらいに配られる札が悪く、貧民と大貧民を繰り返し、結果、テーブルの中で最下位になった。それも「-3」という数値だった。
中村:だめでした……
編集部:ああ、キミの仕事は終わったから、もう帰っていいよ。
中村:……。
取材でもないのに現場に居させるのは本人にも辛かろうと思い、とりあえず午前中で帰ってもらい、午後の取材に専念することにした。
