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新技術が今後5年間で構内配線システム(SCS)市場を17億米ドル削減

2012年08月06日 19時00分更新

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新技術が今後5年間で構内配線システム(SCS)市場を17億米ドル削減

株式会社グローバル インフォメーションは、FTM Consultingが発行した報告書「The Post-PC-Cloud Computing Era Structured Cabling Systems Market Analysis & Forecasts (ポストPC - クラウドコンピューティング時代の構内配線システム市場の分析と予測)」の販売を開始しました。

FTMコンサルティング社のフランク・ムラウスキー社長は「我々は今、新たな技術の時代に入りつつあり、この時代には企業のネットワークに大きな変化がもたらされる」と語っています。この変化はSCS(構内配線システム)市場にはネガティブな影響を与えると見られます。我々はこれを、「ポストPC-クラウド・コンピューティング時代」と名付けました。「ポストPC」とは、PCはもはやネットワークの主要アクセス端末ではないことを示しています。企業のネットワークへのアクセスには、むしろスマートフォンやタブレットの利用が増加しています。流行りの表現である「BYOD」(Bring Your Own Device:私用端末の利用)が示すように、社員は個人所有のモバイル端末を利用して、企業のネットワークにアクセスすることが許されているのです。

もうひとつの技術が、クラウド・コンピューティングです。クラウド・コンピューティングにより、第三者であるサービスプロバイダは、製品というよりサービスとしてコンピューティング・リソースを提供しています。クラウド・コンピューティングは、財政的に、そして導入のタイミングに対し、強力なビジネス事例をもたらしています。クラウド・コンピューティングは公共事業の従量制サービスのように、使用に基づいて提供されるため、企業のIT部門は大規模な設備投資をおこなう必要がありません。さらに、IT部門が新たなネットワーク・サービスを提供するには、数か月、あるいは数年にわたるプロジェクトを立ち上げることになりますが、クラウド・コンピューティングのサービスは、数日ではないにせよ、数週間で利用が可能です。IBMやインテル、マイクロソフト、アマゾン、グーグルといった巨大IT企業は、クラウド・コンピューティング・サービスに実行可能性を付加して提供しています。

モバイル端末は2010年末には、アップル社のiPhone 1億台以上、iPad 2000万台以上を含む、36億台が出荷されるなど爆発的な拡大を見せています。モバイル端末の出荷数は現在PCの出荷数を追い越しており、結果として、モバイル技術はすでにSCS市場に影響を与えていると言えます。

過去3年間、大企業は1兆ドル以上をクラウド・コンピューティング・サービスに投資してきました。多くの企業は現在、今後の自社ネットワークにおけるクラウド・コンピューティングの役割の評価に取り掛かっています。今までのところ、その多くは今後の導入に対する経験を得るために試みられています。来年、クラウド・コンピューティング・サービスの導入拡大が予想されます。この結果、クラウド・コンピューティング技術も、来年のSCS市場に影響を与えると考えられます。



市場調査レポート: ポストPC - クラウドコンピューティング時代の構内配線システム市場の分析と予測
The Post-PC-Cloud Computing Era Structured Cabling Systems Market Analysis & Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/ftm246457-post-pc-cloud-computing-era-structured-cabling.html
出版日: 2012年07月
発行: FTM Consulting

【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/telecom_report.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F


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