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T教授の「戦略的衝動買い」 第203回

京商の“一寸法師ヘリ”「MOSQUITO」は素人にも飛ばせるか!?

2012年08月01日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 小さな悪ガキの頃には、ワイヤー付き模型飛行機を自分自身もグルグル回って飛ばすチープな「Uコントロール飛行機」がはやっていた。しかし、アッという間にひもの切れた凧の様に何処かに飛んで行ってしまったり、墜落リスクのある高価なラジコン玩具は雲の上のホビーだった。

 例外的に、過去衝動買いしたモノには、このコラムでもご紹介した「羽ばたく鳥ラジコンi-WING」くらいだ。そんな筆者が、無謀にも「世界最小・ジャイロシステム搭載・赤外線コントロール」のマイクロヘリコプター「MOSQUITO」(モスキート)を衝動買いしてしまった。

世界最小なのに超安定飛行! というセリングトークに騙された……

実売3000円台で買える超小型ラジコンヘリ

 昨今の流行りはiPhoneなどのスマホでコントロールするモノも多いが、今回のモノは、ラジコンプロポに似た専用の赤外線送信機付きの商品だ。赤外線で制御できる範囲(半径3m以内)を自由に飛び回る「MOSQUITO」(蚊)と名付けられた世界最小のヘリコプターだ。

 本体全長は80mm、全高が52mm。上下2段あるローターの直径は82mmで、重量はたったの13g。人差し指の先に乗るウルトラ・ライト級の“一寸法師ヘリコプター”だ。今回のモスキートは、航空力学なんて難しい言葉を使うまでもなく、空を飛ぶモノに関しては超素人の筆者にも上手く飛ばせるのだろうか。

マジに小さい。手乗り文鳥より小さい。手乗りヘリ「モスキート」は重さがたったの13gだ

本体のパワーオンオフスイッチが左側に、送信機からの充電接続ポート(白)が見える

 ニッチでディープなヘリコプターに詳しい人にとっては初級中の初級技術のお話だろうが、ヘリコプターは大きなプロペラ(メインローター)を時計の針回りに回転させて揚力を発生させ上昇する。

ローターは2段で、一番上に安定を確保する「スタビライザー」がつく。まさに昆虫型

正面から見ると、機首の下に取り付けられたLEDライトが見える

 しかし回転スピードはその時の状況により微妙に変化し、回転パワーが大きければ、回転方向とは逆の向きに機体本体を回転させるパワーが働いてしまい、操縦することすら難しい状態になる。その逆回転するパワーを自動的に察知し、機体本体が反回転しないように制御するのが尻尾の方にあるテールローターだ。

テールローターは普通のヘリと90度角度が違って取り付けられている。送信機の右側ジョイスティックの上下の動きに合わせてプロペラは回転し、機体の前傾姿勢や後傾姿勢を制御する

モスキートの底から見ると、同軸反転型ローターを回すモーターとギアが見える

 しかし、その2つをマニュアルで制御、操縦することは神業に近く、昨今の多くのヘリコプターはこれを制御する仕組みとしてさまざまな“ジャイロシステム”を搭載している。これはホビーのヘリコプターも例外ではないようだ。


「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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