筆者は“身の毛がよだつ”ほどの嫌悪感を抱くことはないが、実際に本物を見なくても、ゴキブリのことを想像しただけで失神するほど恐怖感を感じる人は多くいるようだ。それほど人に嫌われるゴキブリゆえに、その効果を正面から、またからめ手から狙ったマーケティングは容易に想像できる。
パッケージに記された“アイツ”という言葉を見て、勝手に“アイツ”を想定した人は、まさに“アイツ”だと思って「アイツがブイブイ」を購入してしまう。しかし、冷静によ~く見てみると“アイツ”は、大多数の人々が想像する“アイツ”とはほんの少し違っている。
“アイツ”には期待通りの長い触角が2本あり、付属のリモコンに収納されたUSBプラグ経由で充電した内蔵バッテリーで動作する。派手さがないと、この手のガジェットは面白さが半減するので、“アイツ”は“アイツ”なのに、なぜかお尻がホタルのようにぼんやり光るのだ。
どちらかというと、カサカサと動きまわる“アイツ”より、本物の“アイツ”に近い形状やサイズをした付属の専用赤外線リモコンユニットは、めったに街中ではお目にかかることのないL1154というボタン電池3個で動作する。
リモコン表面には、十字カーソルイメージの分離型方向キーが搭載されており、前進・後退・右旋回・左旋回、そして中央位置に停止がアサインされている。少し慣れてくると、この5つのキーを自由に操ってあたかも“アイツ”イメージで床上をカサカサ走行させることが可能になる。
一方、“アイツ”は、内部に充電池と赤外線受信機と独自の6足走行メカを備え、パソコンやACコンセントから専用リモコン経由で充電される仕組みだ。そのため、専用赤外線リモコンユニットには、指先のスライド操作で伸び出してくるリトラクタブルなUSBプラグが内蔵されている。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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