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あいつら、未来に生きてるぜ!MMDの魅力を徹底解説 第1回

3Dアニメに国境なし!世界が注目するMMD、その理由は?

2012年07月27日 12時00分更新

文● kawara(@KAWARAsan

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MMDにはプロとアマチュアの垣根を超える力がある

 公開当初から、映像制作者のあいだでひそかに注目されてきたMMD。今年に入って、その注目度は飛躍的に上がった。

 きっかけの1つは、Google ChromeのCMだ。CMソング「Tell Your World」(livetune(kz)さん)が発売されるや大ヒットを飛ばし、そのPVで使われた初音ミクモデルが、連日のように報道番組やワイドショーを賑わした。PVで使われていたのが、MMD用に製作された「Lat式ミク」(作者:Latさん)。そのテレビ効果もあり、初音ミクと言われれば「Lat式」を思い浮かべる若い人も多いという。

「Google Chrome」CMソングとして使われた「Tell Your World」。曲はiTunesランキング初登場1位を獲得し、CMそのものはカンヌ国際広告賞で銅賞を受賞した。

 Tell Your WorldのPVを手がけたのは、ニコニコ動画出身のわかむらPさん。CMの放映と前後して、わかむらさんはプロ作家としての道を歩みはじめた。

 有志の作家、MMDerたちの活動も本格化している。史上初のARライブ「GUMI誕生祭2012」(関連記事)も、有志の手によるイベントだ。ライブに使われた映像は、すべてファンのMMDerが製作したもの。主催は先ほども登場したcortさんだ。

冒頭にも写真を掲載した「GUMI誕生祭2012」。主役はMMDerたちが制作した3Dモデルたち

 「ボーカロイドをめぐる音楽Pの活躍の場は、ニコニコ動画を飛び出してCDやライブの世界に広がっている。そうした、ユーザーが自由に使い、自分を表現する場を、MMDでも広げたい。そんな気持ちからGUMI誕を企画した」(cortさん)

 Ussyさんが企画している、MMDによるオリジナル長編アニメ配信プロジェクト「慟哭のナイトメア」にも注目だ。現在製作中のアニメは、MMDer有志がモデルから背景などのすべてを担当し、完全にアマチュアベースの映像作品になるという。

全編MMDによる長編アニメ「慟哭のナイトメア」CM。予告編だけでもクオリティーの高さが伝わってくる。

 一方でプロ側からのアプローチもある。テレビアニメ「gdgd妖精s」(監督:菅原そうたさん)だ。昨年10月から放送され、奇抜な発想と、ある意味安い作りで話題を呼び、アニメファンから「ダークホース」とも評された。作品の中にMMDを使っただけでなく、アニメのキャラクターをMMD用のモデルとして再作成、雑誌の付録として配布するなど、MMDを徹底的に使いまくっている。

 「MMDは3Dソフトの革命だと思います。フリーではじめられて、リアルタイムレンダリングで、たいがいのパソコンでサクサク動くところがイイ! しかもそれをとりまくMMD文化がまた半端ないと感じました! モデルや、エフェクト、モーションデータなどを大人数の天才が日々開発して、ニコニコ動画で無欲で交換し、受け渡しがこんなに盛り上がっている文化って、世界でも珍しいすんごい文化だと思います! 日本に生まれて、MMDとMMD文化に出会えて幸せです!」(菅原そうた監督)

昨年12月、そうた監督がMMDモデルを使ったダンス動画を突然投稿。「歳いくつ?」「初見ですが帰ります」など、アニメのネタコメントが炸裂。「監督、仕事してください」というコメントも……。

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