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あいつら、未来に生きてるぜ!MMDの魅力を徹底解説 第3回

絶対見るべきMMD傑作選 クオリティーはもうプロ超え!?

2012年09月01日 12時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3) 協力● kawara(@kawaraSAN

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 CGソフト『MMD(MikuMikuDance)』がいま、非常に熱い! アマチュア3Dアニメ作者たちが腕を競い合う夏の大会『MMD杯』第9回は、ついに8月17日21時から本選がスタートした。かわいい3Dアニメの五輪と言えるこの大会、その結果にファンたちからの熱い視線が集まっている。

 「なんか楽しそうじゃない! ところでMMDってなに?」そんな皆様のため、本特集は全4回にわたってMMDの魅力を余すところなく紹介する。とにかく読んでもらえれば、MMDがどえらいことになっているのが分かるはず!

第9回MMD杯 本戦開催告知動画より

MMD杯優勝者たちのほとんどは“3DCG初心者”
迷わず作れよ、作れば分かるさ!

 MMDカルチャーを知るなら、ニコニコ動画に投稿された作品をいろいろ見るのが一番だ。でもどの動画が面白いか分からない……そんなアナタには、MMD杯優勝作品のチェックをおすすめしたい。

 冒頭にも紹介したMMD杯は、2008年夏に始まったMMDer(MMDクリエイター)とそのファンが盛り上がるためお祭りだ。基本的に参加することに意義があり(オリンピックと同じですね)、作品自体の優劣を決める場ではないが、最後に作品に付いたマイリスト(お気に入り)数を集計して、優勝、準優勝などの賞を決める習わしがある。つまり、MMD杯優勝作は、当時、最も多くのニコ動ユーザーに衝撃を与えたもの、ともいえるのだ。

第9回MMD杯 本戦開催告知動画

MMD杯は、特定のテーマでMMDの動画を投稿することで応募する。作品についたマイリスト数を集計し、優勝・準優勝を決定。どれがNo.1であるかというより、大会をきっかけにさまざまな名作(素晴らしい迷作も!)が生まれてくることが何より貴重なのである

 その優勝作品を見ていけば、この4年間、どんな表現の変遷や技術の向上があったかが分かるだろう。今回はMMD杯の優勝者たちにインタビューを敢行。コンセプトや制作の苦労、MMDへの思いを語ってもらった。驚かされるのは、MMD以前に3DCGを触ったことがなかったという人がとても多いこと。素晴らしい動画の裏側にある、彼らを衝き動かしてきたその情熱を感じ、ぜひあなたにも輝かしきMMDerへの道を進んでほしい。

絶対見るべきMMD傑作選 目次
MMD杯優勝者インタビュー&おすすめ動画を一挙掲載!!

「ゲキド・オブ・ハツネ」(作者:ポンポコPさん)
「夢の中へ」(作者:6666AAPさん)
「Chaining Intention【PV】」(作者:まさたかPさん)
「Bad AApple!!」(作者:6666AAPさん)
「-DDR-神速ステップ-」(作者:kirikoさん)
「Sweet Magicを魔法使いが踊ってくれました」(作者:せっけんP)

MikuMikuDance

「MikuMikuDance」

ジャンル:3DCGソフトウェア
作者:樋口優(樋口M)さん
開発元:Vocaloid Promotion Video Project(VPVP)
対応OS:Windows
ライセンス:フリーウェア
公開:2008年2月24日(最終更新:2011年10月25日)

http://www.geocities.jp/higuchuu4/

伝説はここから始まった――往年のランカネタが輝く逸品
「超時空VOCALOIDでキラッ☆」(作者:totosuさん)

 記念すべき第1回MMD杯優勝作は、2008年8月10日投稿。TVアニメ「マクロスフロンティア」のヒロイン、ランカ・リーの持ち歌「星間飛行」を、初音ミクが歌うというものだ。当時、ニコ動ではこの曲が大流行しており、MADや歌ってみた、踊ってみたなど、さまざまな二次創作を生んでいた。そのつながりで生まれたのが本作品だ。

 スゴいのは、髪やスカートのすその揺れをすべて手動で再現しているという点。3Dオブジェクトの動きをコンピューターが計算して再現してくれる「物理演算」にMMDが対応してなかった頃なので、多くのMMDerが驚き、その根性に惜しみない賞賛を送った。今でも決して色あせない、MMDの記念碑的作品といえる。

今となってはちょっと懐かしい「キラッ☆」の動画です。

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