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痛車で出ようず! エコカーのオールナイトレースが開催決定

2012年07月10日 19時21分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●大内明彦

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エコカーで夜の富士を疾走する
耐久オールナイト500km エコノミーラン2012が開催

 クルマ離れが叫ばれて久しい。また、クルマを買っても単なる移動の手段として使うだけであり、モータースポーツをやろうというユーザーは激減中だという。そんなモタスポ不況に立ち向かうべく、トヨタ・モータースポーツ・クラブが新たに立ち上げたのが「TMSC 富士 HV 耐久オールナイト500km(7時間) エコノミーラン 2012」である。

 レースカーも今後はハイブリッドか電気自動車にシフトしていくのは時代の流れ。一般車もエコカー補助金が追い風になって、プリウスだインサイトだと売れまくっている。だったら敷居をぐんと下げて、ハイブリッド車(HV)のレースをやろう! というのがコンセプトで、今年で2回目の開催になる。開催日は9月15日(土)、レーススタートは22時からだ。

イベント発起人であるトヨタ・モータースポーツ・クラブ会長の高橋利昭氏(右)と副会長の北原豪彦氏(左)

エコノミーランに協力するトヨタ GAZOO推進室 ワクドキグループ長 堀川龍雄氏

 さまざまなレースが開催されている富士スピードウェイ。SUPER GTやスーパー耐久などのビッグレースから、ASCII.jpも参加したスーパーママチャリGP(関連記事)まで、ジャンルを問わない競技が行なわれている国際格式のサーキットだ。その深夜枠を使って、22時から朝5時まで、500kmを走るという前代未聞(2回目だけど)のレースなのである。とくに、ナイトレースはル・マンのような24時間レース以外ではそうそうやっていないので、オールナイトで走れるというだけでも、かなり貴重な体験だ。

エコカーであまりスピードが出ていないとはいえ、ナイトレースは緊張感がある

 出場条件は2500cc以下のハイブリッドカーであればメーカー・車種は問わない。トヨタ車じゃなくても問題ない。なぜ排気量制限があるのかというと、あまりにも大排気量のハイブリッドカーが参加すると、ナイトレースということもあり、他車との速度差で危険だからだ。また、電気自動車も出場資格があるが、おそらく500km走る前にバッテリーが切れてしまい、充電している間に抜かれてしまうだろうからオススメはできないとのこと。また、通常だとサーキット走行をする場合はライセンスなどが必要になる場合もあるが、このレースに限ってはノーライセンスでOKだ。

メーカーは不問なので、プリウス vs CR-Zみたいなバトルも勃発!

朝焼けを見ながらの表彰式は絶対気持ちイイ

 レースの性質上、当然速度も大事だが、キモになってくるのが燃費。どれだけ効率良くバッテリーを使って燃費を抑えつつ、スピードアベレージを落とさずに走れるのかという、ドライビングテクニックだけでなく頭脳戦も必要になってくるのだ。順位は500kmに速く到達した順、あるいは7時間で最も長い距離を走った順にポイントが与えられ、次に燃料消費率の良かった順にもポイントが付く。この2つのポイントの合算で順位が決まるので、単に速いだけではダメという知的レースなのである。

 ドライバーは1チームにつき、10人までエントリーできる。ただし、運転する際は2名乗車が義務づけられるので、さながらラリーのドライバー、コ・ドライバーのような感じだ(地図は読まないが)。最大運転時間は1人2時間までなので、最低でも4人はいないと完走ができない。誰がどれだけ走るのかも作戦の醍醐味と言えるだろう。

 富士山の朝焼けをバックにチェッカーを受ける気持ちよさは格別だ。もし、ハイブリッドカーに乗っているなら、ぜひ出場してみよう!(痛車でね) なお、夜のスタート時間までに、トヨタの最新スポーツカー「86」を使ったワンメイクドライビングレッスンも行なうというから、86オーナーはそちらも参加してみてはいかがだろうか。

イベント概要

大会名
TMSC 富士 HV 耐久オールナイト500km(7時間) エコノミーラン 2012
会場
富士スピードウェイ レーシングコース ショートレイアウト
日時
9月15日 22時スタート
参加可能車種
ハイブリッド四輪乗用車(メーカー問わず)
参加台数
60台
参加人数
1チーム最大10人まで
参加費
一般参加:5万400円/1台 TMSC会員:4万2000円/1台

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