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フォワーディングエンジンとプログラマブルエンジンによるハイブリッド構成を採用

1Tbpsにも対応可能!100GbE搭載ルーター「AX8600R」

2012年06月06日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 6月5日、アラクサラネットワークスは100GbEに対応する通信事業者向けのエッジルーター「ルータAX8600Rシリーズ」の製品化を発表した。

100GbEに対応する「ルータAX8600Rシリーズ」。価格3500万円という、通信事業者向け製品だ

 バックプレーン容量は6.44Tbpsで、将来的には10Tbps以上へ拡張も可能。このため、今後実用化が予想される400Gbpsや1000Gbps(1Tbps)の通信速度を持つ回線インターフェイスにも対応できるという。

 また、現在使っている1GbEと今後導入予定の10GbEなど、異なるインターフェイスを効率よく混載して収容可能なマイクロラインカード構造を採用。1/4スロットサイズのネットワークインターフェイスカード単位で増設が可能なため、混載による無駄が少なく、段階的な容量増設の際にも、設備投資効率が改善できるという。

 そのほか、高速なデータ転送を実行する「フォワーディングエンジン(FE)」、機能追加可能な「プログラマブルエンジン(PE)」が協調動作するハイブリッドエンジンアーキテクチャにより、ハードウェア処理による転送性能を劣化させることなく、機能拡張が行なえる。さらに、高度な付加機能を実装可能な「サービスモジュールカード(SMC)」を搭載することで、セキュリティ機能の追加なども可能だ。

 省電力関連も強化されており、最先端の半導体技術などの活用により、現行のAX7800Rシリーズに比べて10GbEラインカードの1ポートあたりの消費電力を半減した。加えて、必要なときに必要な部分へ適切に電力を供給し、不要な部分は電力を削減する「ダイナミック省電力」に加えて、通信トラフィック量に応じて、よりきめ細かに電力を調整する「フレックス省電力」を実装。ラインカードを収容するスロットごとに4段階の省電力制御を行なうなど、装置の各部分ごとの省電力制御が可能だ。これにより、単なる運用効率の改善だけではなく、これからのビジネスには必須となる節電やCO2削減に貢献できるとしている。

 価格は、100GBASE-Rを4ポート実装するAX8608Rが3575万円からなど。

「ルータAX8600Rシリーズ」のラインナップ

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