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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第51回

Motorolaの主張を認めたITC SamsungとAppleは和解に?

2012年05月02日 12時00分更新

文● 末岡洋子

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AppleとSamsungのCEO同士による直接の会合はどうなる?

 Motorola以外では、Android陣営最大のメーカーであるSamsungとAppleの対立でも進展があった。カリフォルニア州北部地区連邦地裁の判事が4月中旬、2社に対して90日以内に和解に向けた話し合いを持つよう命じたもので、5月21日から2日間、AppleのCEOのTim Cook氏と、SamsungのCEOの崔志成氏がそれぞれの法務担当と予審判事の立ち会いの下で会合を開くことになったのだ。

 ハイテク業界における特許を取り扱うブログ、FossPatentsのFlorian Mueller氏が数えたところ、SamsungとAppleはなんと、10ヵ国/50件を上回る訴訟を起こしているという。和解に向けた一歩に期待したいところだが、GoogleとOracleのように決裂の例を考えると楽観できないかもしれない。

 Samsungは第1四半期の業績が過去最高で、純利益44億ドルのうち37億ドルはモバイル端末事業からだった。Apple同じく好業績を出し続けており、いまのところモバイル業界は完全に2社の戦いになった。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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