本質的には解決できない問題(?)
Q22 AndroidはなぜiPhoneのようにサクサク動かない?
A22 ハードとソフトのすり合わせに差がある。ただし、Android端末でも非常に反応がいい端末も登場してきた。
Q5やQ7でも紹介したように、ハードとOSの開発がアップル1社で完結し、特定のハードウェアに対して、OSを徹底的に作り込めるiPhoneに対し、Androidの新バージョンが登場するたびに、自社のハードウェアに適用させていく必要があるAndroidでは、どうしても作り込みの部分で差が生じるのは仕方ないところ。
ただし、最近ではAndroid端末でも、タッチパネルのドライバーや反応のタイミングを徹底的にチューニングすることで、非常に滑らかな操作性を実現している端末も登場している。さらにAndroid 4.0では、デュアルコアCPUへの最適化などで、さらに性能向上が期待できる。Androidも確実に進化しているのだ。
Q23 スクリーンショットを手軽に取る方法はない?
A23 Android 4.0端末や、GALAXY/Xperiaシリーズなどは標準対応で簡単。それ以外の端末はPCと接続して、ツールのインストールなどが必要。
Androidスマホを使いこなせるようになると、自分のスマホの画面をキャプチャーし、ブログやSNSで紹介したくなる。しかし、Androidスマホでこのスクリーンショットの撮影機能に標準対応するのはAndroid 4.0以降である。
ただ、現状のAndroid 2.3でもサムスンのGALAXYシリーズやソニーのXperiaシリーズ(arc以降)などでは、独自機能として可能になっている。独自に対応していない端末では以下のような操作が必要だ(Windows PCの場合)。
Javaのランタイムをインストールした上で、Android SDKをAndroidの開発者向けサイトからダウンロードする。
インストール途中で現われる「Android SDK Manager」の画面で、「Android SDL Tools」「Android SDL Platform-Tools」を追加する。
Androidスマホ側で、[設定]→[アプリケーション]→[開発]と進み、「USBデバッグ」をオンにしておく。
端末メーカーのサイトなどからUSBドライバーを入手し、Windows PCから認識できるようにしておく。
コントロールパネルの「システム」から「システムの詳細設定」を開き、環境変数の「Path」の項目に「;C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\tools;C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\platform-tools」を追加する
「C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\tools」にある「ddms.bat」を起動し、端末が認識されていれば成功。[Device]→[Screen capture]を選択する。
Q24 rootを取るって一体何?
A24 端末のあらゆる変更が可能になるようにすること。その結果、端末が使えなくなってもすべて自己責任。
rootとはAndroidのベースとなっているLinuxにおいて、すべての権限を持っている特殊なユーザーの名称である。root化すれば、普通にAndroid端末を使用している状態では不可能なさまざまなシステムの操作が可能になる。たとえばフォントの変更や、本来アンインストールできないアプリを取り除くことなどだ。
ただし、何でもできてしまうということは、端末が起動しなくなるような操作も可能であることを意味する。root化した後に端末が起動しない状態になったとしても、当然保証の対象外だ。また、それ以降、端末のアップデートがあった場合に適用が困難になるケースもある。すべてのリスクを自分で受け入れる覚悟を持ったユーザーだけが、自分で情報を入手したうえでroot化を試みるべきだろう。
Q25 このキャラクターは結局ドロイド君?
A25 少なくともドロイド君ではない。
Androidのイメージキャラクターとして、すっかりおなじみのドロイド君……と言いたいところだが、正式名称はドロイド君ではない。そもそも「Droid」はアメリカの通信キャリア、Verizon WirelessがリリースするAndroid端末のブランド名だ。
実はGoogle公式ではこのキャラクターに愛称はない。ちなみにブランドガイドラインのページでは「Android Robot」と表現されている。
次回の25のQ&AはiPhone編を予定している。お楽しみに。