ASUSTeKがインテルの新チップセット「Intel Z77 Express」(以下、Z77)搭載マザーボードの記者説明会を都内で開催。発売予定の新製品を披露した。
Z77チップセットを搭載したマザーボードのソケットはLGA 1155対応で、インテルが開発中の第3世代Core iシリーズ(Ivy Bridge)に対応する。もちろん現行の第2世代Core iシリーズ(Sandy Bridge)にも対応している。Z68からの大きな変更点は、チップセットがUSB 3.0コントローラーを内蔵していることだ。
ここでは会場で見た新製品を紹介していこう。なお、マザーボードの発売日と価格は現在のところ未定となっている。
P8Z77シリーズ
P8Z77シリーズは、性能、省電力、娯楽、便利さの4つを兼ね備えたZ77搭載マザーの主力モデル。インテルの新電源規格「VRD 12.5」をサポートし、VRMも強化されている。
そして特筆すべきは、スマートフォンやタブレットPCとの連携だ。「P8Z77-V DELUXE」にはWi-Fiモジュールが付属し、スマートフォンなどからPCのリモート操作やファイル転送などが行なえるようになっている。
また、ファンコントロール機能の「FAN Xpert」が「FAN Xpert 2」に進化している。マザーに接続されたすべてのファンを制御できるので、部分的に冷却が足りない場合でも、近くのファンを強めに回すことで冷却を補うといったことも可能となる。この「FAN Xpert 2」は、後述の「SABERTOOTH Z77」以外のモデルに付属している。
ケースに搭載されるファンはもはや前面と背面だけでなく、上面や底面、側面と増加傾向にある。これだけファンが増えるとファンコントロール機能を使用するにしても、どのチャンネルがどのファンだったか覚えきれなくなる。そこで「FAN Xpert 2」では、選択したファン以外を停止して、現在制御しているのがどのファンなのかを視覚的に把握できるようにもなっている。
T.U.F.シリーズ
耐久性に特化したT.U.F.シリーズにもZ77搭載モデルがリリースされる。発表された「SABERTOOTH Z77」は、高耐久性パーツの採用はもちろんのこと、排熱が強化されている。I/O部に40mm吸気ファンを追加し、外部の新鮮なエアーでVRMを直接冷却する仕組みだ。VRM部はトンネル状に覆われており、CPUクーラーのエアフローと混ざることはない。また、チップセット冷却用の40mmファンも増設可能だ。
ほかにも、PCの電源を切った後も一定時間ファンが回り続け、発熱部を冷却する「Fan Overtime」機能を実装する。