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Winny開発者・金子 勇氏、担当弁護士 壇 俊光氏に聞く

逮捕から8年、やっと“一歩前進”――「Winny」無罪確定で

2011年12月23日 12時00分更新

文● 盛田 諒/ASCII.jp編集部

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プログラマーは逮捕恐れず開発つづけて

―― 金子さんとしてはこれからどうしようと考えてます?

金子 決めてないです。そもそもいつ無罪が出るか、無罪が出るかどうかさえ分からないまま長いこと暮らしてきましたんで、この生活が身に付いちゃってて。難しいですね。

―― 今後、フリーソフト公開も再開しますか?

金子 フリーソフトのアップデートをするというか、今回の1件で、他人のためにプログラムを作るという癖がなくなっちゃいましたので。善意でプログラム公開してるのに、なんでそこまでやらにゃならんのよ、やめるわさすがに……と。

 Vectorを見てても、2004年以降は日本人が作者の新しいソフトが減ったような気がしますよね、まったくのフリーで出来がいいものがなくなった。

―― 本当にもう作りません?

金子 ……思いついたら作っちゃうかもしれないですけど。

 新しい、面白いものを世に発表するのが金子さんの仕事ですよ。で、面白いものを作って捕まった人を弁護するのがぼくの仕事で。

―― では、今のプログラマーは怖がらずに開発をつづけられそうですね。

金子 いいんじゃないですかね。今回の1件でも、作るのは問題ないってことですから。

 何かあったら弁護してやるから貯金しとけと(笑)。

金子 壇さんのお世話になるくらいのものを作ってみてください。いや、やれるものならやってみろ、という話ですね。私だって、狙って作ったわけじゃないんですから。

北尻総合法律事務所 桂充弘氏(左)と3人で

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