AMDは14日、サーバー向けCPU「Opteron」シリーズの新製品、「Opteron 6200」「Opteron 4200」シリーズの出荷を開始したと発表した。
Opteron 6200シリーズはコード名「Interlagos」と呼ばれていた4/8/12/16コアCPU、Opteron 4200シリーズはコード名「Valencia」と呼ばれていた6/8コアCPUである。いずれも「AMD FX」シリーズと同じく、最新のBulldozerコアを採用する製品である。6200シリーズは4プロセッサー以上のマルチプロセッサーサーバー向け、4200シリーズは2プロセッサーサーバー向けに位置付けられている。
Bulldozerコアの特徴である、2コアで1モジュールを構成して2次キャッシュやFPU、デコーダーを共有する構成は、Opteron 6200/4200でも継承されている。1モジュールあたりの2次キャッシュ容量は2MB。プロセッサーパッケージ全体で共有される3次キャッシュ容量は、6200シリーズが16MB、4200シリーズが8MBとなっている。メモリーはDDR3-1600(1.25Vまたは1.35V)に対応し、特に6200シリーズは4チャンネルのメモリーチャンネルにより、従来のOpteronに比べて73%のメモリーバンド幅を実現するという。
お詫びと訂正:掲載当初、2次キャッシュ容量を1モジュールあたり1MBと記載していましたが、正しくは2MBでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2011年11月14日)
そのほかにも、自動オーバークロック機能「AMD Turbo CORE Technology」や、アイドル状態のコアを停止させて消費電力を低減する「C6 Power state」も、AMD FXと同様にサポートしている。TDPは6200シリーズのほとんどの製品が115W、最高性能の「Opteron 6282 SE」(16コア、2.6GHz)で140W、最も低消費電力な「Opteron 6262 HE」(16コア、1.6GHz)で85W。4200シリーズは35/65/95Wとなる。
製品バリエーションも幅広く、6200シリーズは4コア製品から最大16コア製品まで10製品、4200シリーズは6コアまたは8コアの8製品が用意される。1000個ロット時の価格は、6200シリーズで最も安価な「Opteron 6212」(8コア、2.6GHz)は266ドル。Opteron 6282 SEは1019ドル。4200シリーズで最も安価な「Opteron 4226」(6コア、2.7GHz)は125ドル。最も高性能な「Opteron 4284」(8コア、3.0GHz)は316ドル。