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ポッカGTでレースフォトグラファー体験講座【後編】

流し撮りを身につけるならプロに教わるべし!

2011年10月08日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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後編では決勝日の様子をお届け

 前回に引き続き、レースフォトグラファー体験講座のレポートをお届けする。今回は決勝から講座終了までだ。最後に、みなさん待望のレースクイーン写真も大量に放出! 出し惜しみしてスイマセン! というわけで、後編のレポは写真多めだ。

 参加した講座日の集合時間は朝8時30分。7時あたりに起きて、SKYPLAZAで朝食を取って食事を取って、鈴鹿サーキット交通教育センターへ移動する。交通教育センターで直前のブリーフィングや機材の貸し出しなどがあるからだ。決勝日だけ参加という人もいるため、注意事項の確認が中心だが、この日は雨が強かったため、気象配置図やアメダスなどを見つつ、カメラにカッパを装着したり、外の様子を見つつ「フリー走行あるかなぁ?」と気にする様子が多かった。

 キヤノンの協力で機材の貸し出しもある。将来の購入計画の参考になればということで、貸し出しされているのだ。ニコン派の人が講座で借りて、キヤノン派にチェンジなんていうこともあるが、とてもお高くて普段は触る機会が少ない「白バズーカ」を好き勝手に弄れるのは、たしかにいい経験になるし、購入の参考になる。また本講座はすっごいレベルが高そうだが、コンデジしか持ってないという人にも、ボディの貸し出し制度があるので、積極的に参加してもらいたい。レクチャーを受けつつ、一眼で実際に撮影してみて、どういうものか知ってから買えば失敗は少ない。

直前ブリーフィングの様子。準備をしつつ話を聞くといった感じ

キヤノンの協力で用意された、貸し出し機材の一覧。ボディもあるため、購入を検討している人にオススメ。実際に使って、賢く戦略的に機材購入する一助になればという、キヤノンの粋な計らいだ。もちろん、ミラーレス一眼しか使ったことないよ、という人にも安心だ。使い方が分からなければ、講師や周りの人に聞けばOK

この日の行動スケジュール。フリー走行と決勝開始までの合間は長いようだが、ピットウォークへ行ったり、充電したりとやることも多い

雨なのでカメラにもレイン装備を施した。濡れなきゃいいので、実にさっぱりとした応急対処で済ませた

フリー走行はサービスロードで撮影です!

 だいぶ雨が強いが、フリー走行を行なうとのアナウンスを聞いてから移動開始。ずらずらとバズーカを背負った講座参加者が移動していく。けっこう面白い光景だ。ちなみに、サービスロードの位置は下の写真で把握してもらいたい。

今回の撮影場所。大きく囲っているところがサービスロード。小さいほうがシケイン

ずらずらとサービスロードに向かい始める。総額いくらだろう……と思いつつ、バズーカを背負った最後尾から見ていた

S字コーナー激感エリア近くのトンネルから、アウト側へ移動

特に足場が悪いので、鈴木センセはひとりひとりに注意を促していた

トンネル内は水の浸入が多々ある。ここを出るといよいよサービスロードだ

サービスロードに到着。S字から第2コーナーや逆バンクまでも撮りやすいナイススポット。ここからは自由行動になるため、自分が撮りたいと思った場所で撮影ができる。時間管理も自分自身で行なうので、腕時計などを用意しておくといい

 まずは久しぶりということで、S字周辺で撮影することにした。それほど速度も出ていないし、真横、正面、後ろを狙いやすいからだ。このときのシャッター速度はふたケタ台ではなく、1/250でも十分に流れてくれる。距離が近く、かつ望遠だからだ。わかりにくい方は、左手を胸に当てて、右手を伸ばして体を横に振ってみよう。左手がカメラ、右手が車両だ。右手の距離を胸に近づけるほど、同じ振り幅でも見た目の移動距離が大きくなる。つまり、同じシャッター速度でも流れる距離が変化するというわけだ。

 基本シャッター速度は1/250~1/500。ブレが不安であれば、最初は1/500でいいだろう。また今回のように雨天時であれば、思い切って1/60といった低速シャッターで遊んでもいい(露出オーバーの心配が少ないので)。デジタルだから失敗した写真はデリートすればいいだけだ。いい時代だなぁ。

1/200で流したもの。観客席からこれくらい流すのは、1/80ほどじゃないと無理だろうか。手ぶれ率も低いため、積極的に狙っていけるのだ

距離が近いことを活かせば、トリミング的なカットも自在。雨天であればウォータースクリーンも演出に利用できる

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