このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

痛車でござる!

忍者の里に痛車が集合!「萌車オフ in 伊賀上野」開催

2011年09月27日 20時00分更新

文● 中村信博 ●写真/うえのふみお

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

忍者と痛車のコラボレーション!?

 8月21日、忍者の郷として知られた三重県伊賀市にて「夏の市民にぎわいフェスタ」という地元イベントが開催された。このイベントは毎年夏に行なわれる恒例のお祭りで、前日の土曜日に開催される大花火大会とあわせて、伊賀上野におけるこの時期最大のイベントとして知られている。今年はこのイベントとあわせて、痛車イベント「萌車オフin伊賀上野」が開催。あいにくの雨模様のなか、たくさんの来場者が痛車見物に訪れていた。

 そもそも、なぜ地方都市の夏祭りと痛車イベントがコラボレーションすることになったのか? 実はこの「萌車オフin伊賀上野」、今回で2度目の開催となるが、第1回目から掲げてきたテーマがある。それは「痛車を通じて伊賀上野を大いに盛り上げていこう!」というものだ。

古くは伊賀国の中心都市として、上野城を中心に発展した伊賀上野の町。第二次大戦でも戦火を免れたため、江戸から昭和初期にかけての古い町並みが多く残されている

 日本各地の中小都市と同じく、ここ伊賀上野も観光客の減少に悩まされていて、新しい観光の目玉となる何かをずっと模索しつづけている。その点伊賀上野では、伊賀忍者の里であることや松尾芭蕉の生誕地であること、さらに古くからの風情ある城下町などが観光のキーワード。この魅力を全国に発信していくために、今回の「夏の市民にぎわいフェスタ」をはじめとする様々なイベントが催されているが、そこに協力を名乗り出たのが「萌車オフ」の主催者の皆さん。自分たちが大好きな伊賀上野を盛り上げようとする街の動きを、「痛車」や「萌え」という形で援護射撃していきたい、と考えたそうだ。

痛車会場から通りを一本北にへだてた場所では、「夏の市民にぎわいフェスタ」が開催されていた。あいにくの雨の中だったが、こちらもたくさんのお客さんでにぎわっていた

 午前8時。集合地点に集まった痛車たちが、ぞくぞくと各自に定められた展示場所へと入場していく。今回のイベントでは、それぞれ作品別に5~10台ほどがひとまとまりとなって、市内各所にあるいくつかの駐車場に分散して展示されるようになっていた。見物客は、丸ごとお祭り会場となった城下町のあちこちにある痛車の各展示会場をめぐり歩くという趣向になっている。

普段は地元の会社やお店の駐車場となっている場所を、痛車の展示場所として利用している。ひとつひとつの展示場所は小さいけれど、そのぶん作品別に展示場所を分けることで、「街を歩いて見て回る」という新しい楽しみ方を実現していた

 この日は近畿全域で傘マークの一日。ここ伊賀上野でも、30分おきくらいにバケツをひっくり返したような激しい雨が降り続いていた。この天候を敬遠したのか、コスプレOKのイベントだったがレイヤーさんをあまり見かけない。それでも、午前中は鈴鹿サーキットのSUPER GTを見に行く途中で立ち寄ったお客さんが、そして天候が少しは回復した午後からは地元の見物客が繰り出して、各会場の展示を楽しそうに回っていた。

展示参加者が集まってイベント開会式。今回は展示場所がいくつも分かれていたので、それぞれで開会/閉会式を行なっていたようだ

メイン会場のステージでは、参加者とひとつになってアニソンライブで大盛り上がり

会場の一角では、2人のデザイナーさんによる痛車の施工実演をしていた。雨模様のなかで作業は大変そう

伊賀の新しい名物、醤油アイスのお店。筆者も食べてみたが、黒豆のような香りですごく美味かった!

マンガ「痛車娘。」を連載している漫画家・あまのがみだい先生のテント。スケブの依頼にてんてこ舞いの様子

今回の参加者に配られたネームプレートは……なんとキャラを印刷したフライパン!

主催者さんからのご招待を受けて、メロンブックスラリーチャレンジ(MRC)とCUSCOジュニアラリーチーム(CJRT)が合同でラリーマシンの展示とブース出展をさせてもらった。ありがとうございました!!

全日本ラリー選手権の会場で展開予定の新しいサービスシステムを、参加者の休憩場所として提供させてもらったけど、にわか雨のときの避難場所としてとても役立った! ブースでは、MRCは普段ラリー会場で販売しているものを中心に、CJRTでは御守り型のエアーフレッシュナーなどを、それぞれ頒布した

 今回のイベントに参加した痛車は、主催者さんによると全80台とのこと。豪雨のなか、カメラマンとなってくれたうえのさんが可能な限り撮影に頑張ってくれたので、次のページからそのすべてをご紹介しよう。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ