「指先でタッチ」。iPhone/iPadを契機に、IT界のお約束ワードに一躍仲間入りしたアクションだ。もちろん、タッチパネルは前々から存在し、電車の発券機や居酒屋の注文などでもおなじみだった。さらに現在では、スマートホンやタブレットといった製品、またはタッチパネル搭載液晶ディスプレーが登場して、マウスとキーボードに続く操作方法として定着している。
もはや一般的な認知を得た“タッチ”操作だが、問題は指先でタッチというわりにボタンが小さなアプリが意外と多いことだ。主だったボタンは大きいのだが、サブ的なものはたまにタッチし損なうことがあるし、指先で書けるといっても、まぁぶっちゃけてしまうとそんなに細かく書けない。この辺りは、静電容量式が主流になる以前の感圧式から変化していないと感じる。
そこで今回紹介するのが、iPad対応をうたうスタイラス、ワコムの「Bamboo Stylus」だ。ワコムといえば、いわゆる「ペンタブ」(ペンタブレット)でお世話になっている人が多いはずだが、はたしてそのスタイラスの使い勝手は、実際どうなのだろうか?
スペックシート | |||
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製品名 | ワコム「Bamboo Stylus」 | 型番 | CS-100/K0 |
サイズ | 直径9×長さ120.8mm(突起部を除く) | 重量 | 約18.9g |
価格 | 2980円(ワコムストア価格) | ― |
メタルボディで高級感あふれる
「Bamboo Stylus」
Bamboo Stylusはメタルボディを採用しており、手に持ったときの重量感とヒンヤリ感が気持ちいい。サイズは、直径9×長さ120.8mm、重量約18.9g。重心はほぼ中央にあって、妙な偏りがない。その点は、エンピツに近いといってよく、ホールドしたときの感覚はさすがといった仕上がりだ。
ペン先は、業界最小をうたう6mm。他メーカーのスタイラスと同様にやや太めのデザインになっている。ペンタブレットを愛用する人が気にかける、ペン先のすり減りには、ワコムストアで発売されている替え芯(3個入りセットで価格525円)で対応できる。
また、対象製品はiPadのみとスペックシートに表記されているが、静電容量式タッチパネルであればどの端末でもあっても操作可能だ。その点は以降でチェックしていく。
なお、筆圧検知については、当然ながらiPadの液晶パネルが対応していないので、その機能はない。素早く動かすと細い線になり、ゆっくりなら太くなるといった疑似的な筆圧感知なら、ソフトウェアレベルでもできそうなものだが、類似の機能を実現しているのは、筆者が知る限りでは「Zen Brush」くらいだ。ただその処理の様子を見ていると、だいぶヘビーなようで、実用レベルのアプリの登場には、タブレットのハードウェア性能が向上するのを待つしかないようだ。
Zen Brush | |||
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価格 | 250円 | 作者 | PSOFT |
バージョン | 1.15 | ファイル容量 | 13.7 MB |
カテゴリー | エンターテインメント | ユーザーの評価 | (4.5) |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 4.0以降 |