8月8日、サーバーワークスはAWSの仮想プライベートクラウドサービス「Amazon VPC(Virtual Private Cloud)」を使った仮想プライベートクラウド構築サービスを開始すると発表した。
この構築サービスは、丸紅アクセスソリューションズとの提携で実現したもので、ユーザー拠点からAWSまでのVPNネットワークを丸紅アクセスソリューションズが提供し、サーバー/インフラの構築をサーバーワークスが担当する。Amazon VPCは、IPsecによるVPN網を通じて、他のユーザーとは分離した環境でAWSが提供する仮想サーバーを利用できるサービス。ユーザーはAmazon VPCを利用することで、仮想のプライベートクラウドをAWS上に構築できる。
サーバーワークスは、米アマゾンから「AWS Solution Provider」の認定を受けており、AWSを利用したシステム構築の分野では先駆的存在だという。AWSを日本語で運用できるサービス「Cloudworks」を提供しており、すでに1000ユーザー、4000仮想サーバー(2011年8月現在)が同サービス経由で運用されている。サーバーワークスは、こうしたサービス提供を通じて得たノウハウを活用し、AWS上でプライベートクラウドを構築するインテグレーションサービスを拡大していくという。
なお、2011年8月現在、AWSの料金はドル建てで、かつ支払い方法はクレジットカード決済が中心となっており、国内の一部顧客にとって導入の障壁となっている。そこで、今回の業務提携にあたっては、AWSの料金やインターネットVPNの費用、そのほか運用費用をすべてサーバーワークスが合算し、請求書を発行する。このため、ユーザーは特別な社内手続きを踏むことなく、サーバーワークスからの請求書のみで支払いを完結できる。