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【公式】日本マイクロソフト【萌え】

クラウディアたんの爆誕秘話と今後を聞いてきた!!

2011年06月25日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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クラウディアの前に「リア」と「ザック」がいた!?

松近 クラウディアには基になる企画があったんです。そもそも本社から上がってきた企画で、難しい技術的な概念をわかりやすくマンガで表現したらどうだろうというのが始まりです。アメリカとヨーロッパと日本に持ち込んで「TechEd」で配布したところ、日本で最も反響がありました。「やはりマンガはマンガ大国ニッポンで作り直すべきだ」という話になり、イベント参加者のご意見を反映させる形で、本社と合同でもう一度作り直そうという話になりました。

リアとザックが解説するマンガ。中途半端にアメコミ調で、キャラクターの記号化もあやふやでなんだかパッとしないという印象だった

―― (その冊子を手にとってみて)何というか、すごくアメコミ的というか、こう初めてコマ割りしました的な……その……

松近 そうですよね。リアとザックが主人公なんですけど、かわいくもカッコよくもないんです。マンガとしての作りはダメなんですけど、取り組みとしてはこれがすごく評価されたんです。もちろん、批判も同じくらいあったのですが、愛のある批判が多かったんです。

―― 愛のある批判があったから、(日本独自で)やってみようとなったんですか?

クラウドガールチームのお二人

砂金 TechEdから始まったこの漫画プロジェクトで、前半戦にあたる2010年8月から2011年1月までは、米国本社と松近が合同で「クラウディア・窓辺」というキャラクターを考案して、企画書に落とし込み、社内稟議を通すという仕事を水面下でやっていました。この期間は日本では松近一人でやっていたのですが、主導権が本社から日本MSに移ってプロジェクト化された今年の1月からは、私のほか3名も参加して、「数学ガール」などのエッセンスをクラウディア・窓辺に入れ込んでいきました。

 でも、社内でただ「数学ガールみたいなのをやりたい」と言っても伝わらなかった。そこで関係しそうな人に「数学ガールをやりたい」「まずこれを読んでみてくれ」と、課題図書として渡してみたんです。

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―― そのときの反応はどうでした?

砂金 「学園モノがやりたいんですか?」とか返ってきました(笑)。数式を追って解説するシーンがあるじゃないですか。その部分を、クラウドであればコーディングだったり、技術解説だったりというようにできないかな、というのがそもそもの狙いです。(数学ガールの著者の)結城先生って数学だけじゃなく、Javaのデザインパターンなども解説してるじゃないですか。かつ、それをわかりやすく伝えたいと書籍も展開している。その意欲的な活動は尊敬に値するなと。つまり、そのオマージュですね。

―― そういう経緯があって、やっぱり服装も地味というか、OLっぽいのにしたんでしょうか? 日本だともっとこう、きゅんきゅんで肌色多めじゃないですか?

松近 日本で展開したあと、翻訳して各国語版で展開する予定なので、インターナショナルに、ほかの国でも通用するキャラクターであるようにしています。日本は肌色が多くても大丈夫な国かもしれませんが、受け入れられない国もあります。また、このコンテンツは普段マンガを読まないエンジニアにも気軽に読んでいただきたいので、マンガ好きじゃない人が見ても抵抗なく受け入れられるようなカジュアルな服装にしました。

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