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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第60回

オタクが輝く聖地「MOGRA」美人オーナーもふくちゃん

2011年06月11日 12時00分更新

文● 四本淑三、広田稔(取材協力)

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ノイズのために秋月電子に通っていました

―― すでにいろんなところで話は出ていますが、芸大生がなぜ秋葉原に通うようになったんですか?

もふくちゃん 電子音楽をやっていたので、自作の電子楽器を作るため、秋月電子に通っていました。それでアキバ系文化が気になりはじめて、どうもメイド喫茶が盛り上がっているぞと。ついでにメイド喫茶に寄るようになったんです。

―― クラシックピアノから電子音楽をやるようになったのは?

もふくちゃん クラシックピアノをやってもプロのピアニストになれるのってほんとに一握りしかいない。みんな当たり前に上手いんですよね、芸大に入ると。中学高校だと胸張れたんですけど、一気に底辺になるんです。それに西洋音楽にも違和感を覚えていて。それで自分に何ができるかなと考えて、日本のオリジナルな文化に合っているんじゃないかとノイズミュージックを始めたんですけど。

―― ああ、そういう流れなんですね。

Image from Amazon.co.jp
非常階段結成30周年記念CD30枚組BOX「THE NOISE」

もふくちゃん メルツバウとか、非常階段とか、JOJO広重最高! って言ってたのが10代の終わりの頃です。自作楽器で何を作っていたかというと、ノイズなんですよね。でも突き詰めていくと、いかにきれいなサイン波を聴くか、みたいな方に入っていっちゃって。無響室に入っちゃったり。ライブでふと気付くとお客さん3人しかいないとか。

―― まあ無理もない展開です。

もふくちゃん で、行き詰まりを感じたとき、急にニコニコ動画で電波ソングを聴いて、頭をガーンと殴られたような衝撃を感じたんです。ノイズミュージックやサイン波は「賢い」音楽なので。

―― 理詰めですからね。

もふくちゃん でもニコニコ動画でやっている音楽は、理論はなってないし、音も芸大だと「プリセット野郎」なんてあだ名が付くような、音も安っぽいの使っているし。

―― プリセット野郎!

もふくちゃん 「このMIDI野郎!」とか(笑)。でもネットを見ると、そういうプリセット野郎がすごく脚光を浴びているし、カッコいい。このニコニコ動画のグルーヴ感って何なんだろうと。それで思い出したんですけど、私は高校の頃、P-FUNKが大好きだったんです。でも大学に入ってお利口さんになっちゃって。そういう昔の自分みたいなものを思い起こしたんです。それで、いま一番グルーヴを感じるのが秋葉原の民族音楽だったり、アイドルソングやアニソンだったりするんです。

(次ページに続く)

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