5月28日、全国の高校生たちがデジタルで制作した漫画の腕を競う「デジタルまんが甲子園」が、栃木県宇都宮市のオリオン通り「オリオンスクエア」にて開催された。
これは「デジタルまんが祭り in うつのみや」の一環として実施されたもので、地元の文星芸術大学美術学部で教授を務めるちばてつや氏、『ルパンIII世』でおなじみのモンキー・パンチ氏ら大御所の漫画家、そしてAKB48きっての漫画ファンである仲谷明香さんと田名部生来さんが公開審査で優秀作品を選考した。
一次審査通過作品はTSUTAYA GALAPAGOS書店で無料配信され、『もしドラ』を抑えてランキングトップに躍り出たという
AKB48の2人も審査に参加。仲谷さんは「小さな頃にいろいろ材料を集めてみたが、上手になれなかった。『コミPo!』を使えば絵が上手くなくても描けるので、チャレンジしてみたい」とのこと
審査委員長のちばてつや氏は即興の漫画で推薦作を発表
会場となったオリオンスクエア。時折雨もちらつくあいにくの天気だったが、会場は大きな賑わいをみせた
東日本大震災の復興支援として、高橋留美子さんやゆでたまごさんら人気漫画家の色紙チャリティーオークションも同時開催された
デジタルまんがの祭典ということもあり、ペンタブ最大手のワコムや、作画要らずの漫画制作ソフト「コミPo!」のブースも登場
最終優秀作品の発表後には、声優の加藤英美里さんが登場。AKB48のお二方と共に、入賞漫画への公開アフレコを披露した。収録した音声は受賞した作品に収録され「音声付マンガ」としてTSUTAYA GALAPAGOSにて無料配信される。
なお入賞漫画は、シャープ製スマートフォンに「GALAPAGOS App for Smartphone」をアンドロイドマーケットからダウンロードすることで読める(6月1日現在)。
公開アフレコの様子。仲谷明香さんはテレビアニメ「もしドラ」で声優デビュー済み。「緊張しました。最後に噛んで恥ずかしかった!」(仲谷さん)。「かわいらしくて憧れていた、声優の加藤英美里さんと一緒の空気を吸えて感動」(田名部さん)
ラストは『あしたのジョー』の主題歌をバックに、ちばてつや氏が登場。急遽アフレコにも参加して盛り上がりは最高潮に。声優の加藤英美里さんは、「まさか、ちば先生も参加されるとは。誰もが知っている漫画家さんとアフレコをご一緒できるとは思いませんでした。いちファンに戻りましたね。握手したあと、手を洗いたくないって(笑)」とコメント
一次審査を通過した作品は市内のアーケード街に貼り出された。そして最優秀作品に投票した人の中から抽選で10名に、地元商店街の買い物券5000円分をプレゼントするイベントも実施