今度は四国でメロンインテが大暴れ!
全日本ラリー選手権2011シーズン、メロンブックスラリーチャレンジ(MRC)は4月に行なわれた開幕戦「ツール・ド・九州」にてJN-3クラス優勝(関連記事)。昨年度からのターマック(舗装)イベントでの連勝記録を「5」に伸ばし、今シーズンも幸先の良いスタートを切ることができた。しかし、ここにきてひとつの問題が浮上してきたのである。それは昨年度からインテグラを投入して以来、「優勝」か「リタイヤ」かという極端すぎる戦績であることだ!
2010年はマシンにホンダ・インテグラ、クルーに眞貝知志/田中直哉の両選手を迎えて、全日本ラリー選手権計6戦に出場してきたMRC。その内訳はターマックイベント4戦、グラベル(未舗装)イベントが2戦。ターマックでは圧倒的な戦闘力を発揮して、そのすべてでクラス優勝を飾ってきたが、一方でグラベルに関しては2戦ともリタイヤを喫してきたのである。その原因は、いったいどこにあるのか?
ひとつは、ドライバー眞貝選手のグラベルイベントへの参戦経験が少なく、ダート路面でのマシンの走らせ方が他の選手より一歩劣っていたこと。これまでターマックイベントを中心に戦ってきた眞貝選手にとって、グラベルのテクニックを学ぶ機会が少なかったことが成績に表れたのである。
そしてもうひとつは、メロンブックスインテグラのグラベル性能がそれほど高くなかったことだ。何しろ、リタイヤしたグラベル3戦は、すべてマシントラブルによる撤退だったのである。マシンのセットアップはドライバーの感性にも左右されるが、眞貝選手にグラベル経験が少なかったこともあって、グラベルセッティングを高いレベルまで突き詰めることができなかったのだ。
そのため昨シーズンの終了後から、眞貝選手はダートコースの走り込みを精力的に行ない、自身のグラベルテクニック向上に全力を注いできた。同時にメンテナンスを担当するシロキヤレーシングサービス(SRS)では、メロン号のグラベル性能の強化に着手。冬の4ヶ月間、眞貝選手の特訓とメロン号の改修は毎週続けて行なわれ、SRS金子社長から「これなら期待できるレベル」とお墨付きまでいただいたのだ。あとは、それを成績という目に見える形で残すのみだ!
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