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物欲AVコモノ道 第93回

HD動画もスムーズ!? 「iPad 2」のAV機能をチェック

2011年05月02日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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大画面液晶をファインダーに使えるカメラ機能

iPad 2の背面。中央にはリンゴのマークが配置されているほか、左上にアウトカメラが見える

iPad 2の背面。中央にはリンゴのマークが配置されているほか、左上にアウトカメラが見える

 スペックや外観の違い以上に大きな強化点として挙げられるのが、インカメラとアウトカメラを搭載したこと。インカメラを使えば自分撮りができるほか、標準で付属する「FaceTime」を使ってテレビ電話も可能である。

 アウトカメラは最大720p(1280×720ドット、30fps)の動画撮影が行なえるほか、静止画撮影では5倍のデジタルズーム機能も利用できる。ちなみに、インカメラはVGA(640×480ドット、30fps)となる。

 9.7型と大きな液晶ディスプレーをファインダーに使うため、一般的なデジタルカメラ、あるいはiPhoneを使った撮影とはまったく感覚が異なり、被写体をしっかり見ながら撮ることができる。これはなかなか楽しい。

動画と静止画の撮影が可能な「カメラ」アプリ。大きなディスプレーをファインダーに使うのはかなり新鮮

動画と静止画の撮影が可能な「カメラ」アプリ。大きなディスプレーをファインダーに使うのはかなり新鮮

 iPhone 4と比較すると、カメラアプリの動作は非常に機敏で、シャッターレスポンスがいい上、本体を動かしたときの液晶ディスプレーの追従性も高い。このあたりはCPUの違い(iPhone 4は一世代前のA4プロセッサを搭載)を感じる点だ。

 さらに、画面に映っている映像のいずれかをタップすると、その場所にフォーカスと露出が合わせられる。このあたりはiPhone 4などと同様である。

 ただ残念なのは、「iPhone 4」には搭載されていた「HDR撮影」に対応していないこと。LEDフラッシュもないため、暗所での撮影も厳しい。このようにiPhone 4と比べると機能面で劣るが、大画面をファインダーとして使える楽しさはiPad 2ならではの魅力だ。

さまざまな特殊効果を適用した写真を撮影できる「Photo Booth」。アウトカメラでもインカメラでも使える

さまざまな特殊効果を適用した写真を撮影できる「Photo Booth」。アウトカメラでもインカメラでも使える

光のトンネルを適用したところ。画面をタップすると、効果を適用する場所を指定することができる

「光のトンネル」を適用したところ。画面をタップすると、効果を適用する場所を指定することができる

 写真を撮影するためのアプリとしては、通常のカメラアプリのほか、特殊効果を加えた写真が撮れる「Photo Booth」というアプリも内蔵されている。特殊効果は「X線」や「サーモグラフィ」、「タイル-万華鏡」など9種類で、インカメラを使って自分の顔を変形させるといった楽しみ方ができる。

現時点ではもっとも完成度が高いタブレット

 カメラ機能の搭載によって使い道が広がり、さらに携帯性が向上したことで持ち運び時の負担も軽減されている。ただ、それ以上に大きいのはやはり処理能力の向上だ。

 特にウェブブラウザーでページを移動したときのコンテンツのレンダリングスピードは、初代iPadとiPad 2ではハッキリとした違いがある。これはiPad 2の大きなアドバンテージだろう。

 初代iPadでもOSや標準アプリをアップデートすれば、iPad 2とできることに変わりはない。確かに高速化や携帯性の向上は大きな魅力だが、買い換えるべきかどうかは微妙なところ。現状で特に不満がなければ、しばらく様子を見てもよいのではないだろうか。

 しかし、これからタブレットを使いたいと考えているのであれば、iPad 2は文句なしにオススメできる。Android陣営からも続々とタブレットがリリースされているが、少なくとも現時点においてはiPad 2のリードは大きい。ぜひiPad 2でタブレットの世界を堪能してほしい。


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