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T教授の「戦略的衝動買い」 第141回

airpenとBoogie Board、Androidで作る「手書きクラウド」

2011年04月02日 12時00分更新

文● T教授

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 airpenNOTE for Androidを利用したairpenとAndroid端末との接続形態には、「オンラインモード」と「モバイルモード」の2通りがある。オンラインモードはペンをマウス代わりに使うモードで、Android端末の画面に軌跡をリアルタイムに表示し筆記データを記録できる。モバイルモードは、筆記データをいったん受信ユニット内に蓄積して、適宜Android端末に無線送信するというモードだ。

 今回筆者は、後者のモバイルモードを利用することで、airpen PocketとBoogie Boardを組み合わせてペーパーレス環境を構築することにトライしてみた。

 仕組みは極めて簡単だ。適当な長さに切った少し大きめの扁平ゴムバンドを使用して、Boogie Board上部にairpen Pocketの受信ユニットをクリップで固定する。そして、airpen Pocketに標準で付属しているプラスティック製スタイラス芯を取り付けて、Boogie Boardに筆記する。

今回は、airpen受信ユニットの固定に幅広のゴムバンドを使ったが、ベルクロテープや両面テープで貼り合わせることも可能だ。Boogie Board上部のERASE(消去)ボタンを避けて位置決めすることを忘れてはいけない

Boogie Board用には、airpenに標準で付属しているスタイラス芯(右)を使う

 これで、airpenをBoogie Board専用スタイラスペンのように使えるようになり、自由にイラストや文字を描くだけですべての筆記データがデジタイズされて受信ユニットに蓄積される。あとは、あらかじめairpen受信ユニットとBluetoothでペアリングしておいたAndroid端末に筆記データを転送するだけだ。

スタイラスペン化したairpen Pocketで、Boogie Board上に描いてみる……

受信ユニットからAndroid端末に転送

Boogie Boardを組み合わせても、受信ユニットにデジタイズデータが確実に蓄積されていることが分かった

 データ転送後は、紙の場合と同様だ。「Evernote」アイコンをクリックすれば、Evernoteにデータがアップロードされる。Boogie Boardとairpen Pocket、Android端末を組み合わせることで、ペーパーレスが実現できるうえ、思いついた手書きのグッドアイデアを即座に情報共有できるEvernoteにいつでもどこでもアップロード可能になった。

アナログの紙に描いたときと同様、パーソナルクラウドを活用した情報共有が実現した

 革製バインダーの右側にBoogie Boardとairpenの受信ユニット、左側にGALAXY TabのようなAndroid端末をセットすれば、「ペーパーレス・手書きクラウド」環境が即座に完成だ。このシステム、応用範囲は極めて広いと思うのだが、いかがだろうか!? FacebookなどのSNS、「pixiv」(ピクシブ)など、イラストの投稿/閲覧が行なえるサイトにも同様の方法で直接投稿できるようになれば、新しいエンターテインメントとしても楽しめるだろう。

パソコンからEvernoteにアクセスしてみた。昨今出番は減りがちだが、何かを考えたり、再構成/再発信するという点では、パソコン(の大きく広いディスプレー)は相変わらず必要かつ重要なハードウエアだ

ちょっと豪華なこんなバインダーを用意してみた。こういった感じだと、いつでもどこでもアイデアを記録しやすくなるだろう。応用範囲は広そうだ……


T教授

今回の衝動買い

アイテム:ぺんてる「airpen Pocket
キングジム「Boogie Board
airpenNOTE for Android

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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