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オープンなプロジェクトでiOSとAndroidに挑む

来年登場のMeeGoスマートフォン、UI開発チームに聞いた

2010年12月08日 12時00分更新

文● 末岡洋子

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実際のスマートフォンはまだ先か?
Nokia製端末は来年に登場する予定

 スマートフォンベンダーはHandset UXを土台として自社スマートフォンを構築することになるが、リファレンスUIをベースにカスタマイズすることも考えられるし、同じ技術を使ってまったく新しいUIを載せることも考えられる。なお、Androidにはタブレットが登場しているが、MeeGoの場合はHandsetとは別のプロファイルとなる。

 なお、現在MeeGoを採用すると発表している唯一の携帯電話メーカーであるNokiaは、2011年にMeeGoベースのスマートフォンを提供する予定だが、具体的な計画は一切公開していない。

「Aava」はIntelのAtom(Moorestown)を搭載し、3.8型のタッチ画面を持つ

 別のセッションでは、フィンランドのAava Mobileの端末にMeeGoのハンドセット向けのデスクトップを実装し、ホーム画面を動かしたものを見せていた。

 デモを行なったNokiaとAava Mobileの担当者によると、ランチャーはfreedesktop.org標準をベースに作成したアイテムを利用していると説明してくれた。また、マルチタスクに不可欠なスイッチャーは、X Window Systemのプロパティをモニタリングしてどのウインドウを表示するかを決めているという。

メインページでは、「ラウンチバー」として、よく利用するアプリケーションへのアクセスが可能。ラウンチバーの中央のボタンからランチャーを開くことになる

 だが、まだウィジェットは未対応で、未読メッセージなどを通知するアクティブアイコンもない。今後、ランチャーのアイテムの並べ替え、ラウンチバーとランチャー間でアイテムの入れ替え、ランチャーからアプリケーションの削除/アップデートなどを可能にしていきたい、とのことだ。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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