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キヤノン オールインワンプリンター「PIXUS MG6130」

光るタッチUI搭載! リビングになじむ最新PIXUSを試す

2010年10月19日 12時00分更新

文● エースラッシュ

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 キヤノンが今期一新したオールインワンプリンターの核となるモデルが、PIXUSシリーズ最新機種「PIXUS MG6130」だ。触れると光る「Intelligent Touch System」を搭載しているのは「PIXUS MG8130」も同じだが、そちらは「PIXUS MG6130」にフィルムスキャン機能を追加したもの。反射原稿のみを扱う一般的なユーザーにとって、新UIと光るタッチ操作を利用するのにちょうど良いのが「PIXUS MG6130」なのだ。

キヤノン「PIXUS MG6130」。ピアノブラックのボックスデザインですっきりまとめ、操作ボタンは天面手前1/3ほどを使った光るタッチパネル「Intelligent Touch System」を採用している

黒一色のシンプルなボックススタイルに充実性能をパッケージ

 スキャナは4800dpiのCISを搭載、印刷機能については6色インクでの9600dpiと特に目新しいものはない。家庭向けのインクジェット複合機としては十分な性能だ。もちろん、キヤノン製品だから独立インクを採用していて、ムダのないインク利用ができる。また、自動両面印刷に対応しているから、家庭での年賀状印刷でも活躍してくれるだろう。

インクは6色独立タンクを採用

 今回注目したいのはそうした基本的なプリンター・スキャナとしての性能ではなく、外見的なスタイリングと、UIだ。まず、外見については一目瞭然の「黒い箱」になっている。ボディ全体がピアノブラック調で、わずかに角をとった程度の四角く凹凸の少ないデザインだ。天面の手前側に電源ボタンと円形の操作ボタンが配置され、中央付近に3インチの液晶パネルが埋め込まれている。これまでのキヤノン製品ならばこの液晶を起こしたところに細かな操作ボタンが隠されていたのだが、今回は操作部が手前側全体へと拡大されている。

液晶は起こして見ることもできる

 使っていない時には、明るい部屋ならばそこにボタンがあるらしいことはわかる、という程度。フラットなタッチパネルであるため、触れてもボタンの存在は気にならない。無線LAN接続が可能なモデルはどこにでも置けることが魅力だが、リビングに置いてあっても違和感のないデザインになったと言える。黒一色というところが、テレビボードなどにも座りが良さそうだ。

普通給紙は下部トレイから行なうフロント給紙、フロント排紙タイプ。手差し給紙のみ背面のトレイを引き出す

接続インターフェースはUSB、有線LAN。また無線LANを利用可能

光るボタンとシンプルメニューで迷わず使える新UI

 実際の新インターフェースを試してみると、とにかくわかりやすいという印象だ。電源を入れると一瞬すべてのボタンが光った後、円とその中の上下矢印、液晶ディスプレイとその下の3ボタンだけが光っている状態になる。最初に光ることで、どこまでが操作部なのか瞬間的に理解でき、どの辺りを見ていればいいのか把握できるよう工夫されている。

 標準で液晶に表示されているのはコピー、フォト、スキャンという最も利用されそうな3項目だけだ。大きなアイコンに対応するUI上の3ボタンを押せば、詳細メニューや設定画面表示される。前世代までは様々な項目が円形に配置されていたが、基本表示を絞ったことで不慣れなユーザーでも戸惑うことが少なくなっている。

標準で表示されるメニュー。メニュー直下の光るボタンに触れると詳細メニューが表示される

メニュー選択で横移動が必要な時には、円内の矢印も左右のみが表示される

 メインメニューは他に2ページあり、円内の上下ボタンを押すか、円部分を指先でなぞると、次のページに移動できる。写真焼き増し、楽しい写真、スライドショーという写真関連メニューで固めたページと、文書印刷、便利な印刷、セットアップという少し慣れているユーザーが利用しそうなメニューが集められたページだ。楽しい写真や便利な印刷といった項目は、内部でさらに詳細なメニューを選択をする階層構造メニューとなっている。

 選択や操作中は、その時々で利用できるボタンだけが光る。円の中の矢印も、標準のメインメニュー表示時は、メニューを移動するための上下ボタンしか表示されていないが、内部メニューで多数の項目を横移動しながら選択する時には左右ボタンだけが表示される。多くのボタンが用意されてはいるが、不要なものは非表示にすることでユーザーをとまどわせない親切設計だ。タッチパネルなので押した感触はないが、「ピッ!」とハッキリした音声で反応するため、押せたのかどうかと不安になることもない。「誰でも直感的に操作できる」を実現するための工夫が随所に盛り込まれており、非常に好印象だ。

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