PDF作成ソフト「Adobe Acrobat X 日本語版」シリーズ3製品を発表
アドビ、インターフェイスを改善したAcrobat X シリーズ
2010年10月19日 06時00分更新
10月18日、アドビシステムズは、PDF作成ソフト「Adobe Acrobat X 日本語版」シリーズを12月1日より販売開始すると発表。アドビのオンラインストアにて予約販売を開始した。
Adobe Acrobat X日本語版シリーズは、「Acrobat X Standard」と「Acrobat X Pro」のほか、最上位バージョンとしてPhotoshop CS5やPresenter 7、Captivate 5などを同梱する「Acrobat X Suite」が加わった3製品。もちろん、無償のリーダーソフト「Acrobat Reader X」も用意され、こちらは11月15日にダウンロード配布が始まる予定だ。
バージョンXでは文書やビデオ、3Dデータなど、さまざまなコンテンツを簡単に扱うためのインターフェイス改善や頻繁にする作業の効率化ができるアクションウィザードなどを採用。また、SharePointサーバー上で複数人によるPDFの編集管理を簡単にする連携機能を搭載する。
さらに、すでに提供されている同社のホスティングサービスAcrobat.comを利用したリアルタイムコラボレーション機能も引き続き搭載。Acrobat.com上でファイルのやり取りを可能にする無償サービスSendNowを開始した。また、2011年には扱えるファイルサイズや人数、容量などをアップした「Acrobat.com Premium」を導入予定とのこと。
Adobe Acrobat X 日本語版シリーズの主な機能は次の通り。
Acrobat 10シリーズの機能差 | ||||
---|---|---|---|---|
機能 | Standard | Pro | Suite | Reader |
PDF書類の閲覧/印刷/検索 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Acrobat.comを利用した文書の保管や共有 | ○ | ○ | ○ | ○ |
2種類(ノート注釈、ハイライトツール)の注釈機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
さまざまなアプリケーションからPDFを作成 | ○ | ○ | ○ | |
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、IEなどからワンボタンPDF作成 | ○ | ○ | ○ | |
スキャンしたファイルを検索可能なPDFにする(OCR) | ○ | ○ | ○ | |
レイアウトや表を維持したままPDFをWordやExcel形式で保存 | ○ | ○ | ○ | |
複数のファイルを束ねてひとつのPDFにする | ○ | ○ | ○ | |
PDFフォームの作成およびデータの収集や状況トラッキング | ○ | ○ | ○ | |
AutoCAD、Visio、ProjectからのワンボタンPDF作成 | ○ | ○ | ||
音声やFlash形式と互換性のある動画ファイルのPDFへの挿入 | ○ | ○ | ||
アクションウィザードを利用した複数ファイルへの自動処理 | ○ | ○ | ||
Adobe Readerユーザーへのすべての注釈ツールの利用の許可 | ○ | ○ | ||
個人情報や機密情報の恒久的削除(墨消しツール) | ○ | ○ | ||
高度なフォーム作成を可能にするLiveCycle Designerを同梱 | ○ | ○ | ||
さまざまな形式の動画をFlash形式に変換(Media Encoderを同梱) | ○ |
Windows環境での対応システムはWindows XP SP2以上/Vista/7、対応マシンは1.3GHz以上のCPUを備えたPC。Mac環境での対応システムはOS X 10.5.8以上、対応マシンはインテルCPUを搭載したMac。