帰省や旅行、遊びなど、ついつい財布の紐も緩みがちな“夏”もそろそろ終わり。コミケや最新PCパーツで散財し尽くした筆者と同じく、寂しい懐になってしまった人も多いのではないだろうか。日本経済もお盆ごろから円高基調が続いて日経平均株価は下がるいっぽうと寂しい状況だったりする。しかし、ほとんどが海外メーカーから輸入しているPCパーツでは円高は福音となるのだ!
国内代理店などが、一度に大量仕入れするCPUやマザーボード、ビデオカードは円高の影響を受けにくいが、価格変動が激しく毎週海外から仕入れされることの多いメモリとHDDは、円高の影響が現れやすい。というわけで、今回は気温33度のなか、アキバ激安PCパーツ探しを敢行。激安ながら将来性もある最新プラットフォームを使ったPC自作に挑戦した。
激安自作PCに挑戦スタート!
トコトン激安でPCを自作するにあたって大事なのは、GPU機能はオンボードにする、PCケースは電源付きで探すなど、ある程度購入するパーツの種類と構成を決めておくこと。激安のビデオボードがあったからといって買ってしまっては、予算オーバーは必至だ。もちろん、予算にある程度の余裕があるなら、ビデオボード搭載構成に変更するなど、特価品をうまく使ってワンランク上の性能のPCにするのが、上手な秋葉原自作PC巡りといえる。
なお、今回は激安+長く使える最新プラットフォームでの自作を目指して、構成パーツは下記条件で探すことにした。
●CPU
GPU機能を内蔵するインテルのLGA1156 CPUか、クアッドコアでも余裕で1万円を切るAMD CPU。
●マザーボード
LGA1156の場合はGPU機能を内蔵するCPUに対応している「H55」、「H57」チップセット搭載品。AMD CPUの場合はGPU機能をチップセットに内蔵する「AMD 880G」などを搭載するマザーボード。
●メモリ
1GB×2枚で構築。ただし、価格差が2000円以内なら2GB×2枚も考慮する。
●HDD
1GBあたりの単価が最安となる容量2TBや特価品の多い1TBクラスではなく、4000円台を切る500GBに狙いを定める。
●ビデオカード
オンボードのGPU機能を使用する。
●PCケース
400~500Wの電源を搭載している。
PCパーツストリートを中心に価格をチェック
いよいよ激安パーツ探しに秋葉原へ行くわけだが、秋葉原には多くのPCパーツショップがあつまっている。どこを廻れば良いのかが悩み所だが、まずはドスパラ秋葉原本店やT-ZONE、クレバリーなどの老舗ショップが並ぶ通称“PCパーツストリート”に行こう。ショップ巡り時のポイントは、当然ながら各種パーツの価格と特価品になるが、CPUとマザーボードの同時購入による値引きキャンペーンやタイムセールの有無なども重要なので、見逃さないように注意しよう。
さらにショップ巡りは特価品が数多く用意される土、日曜日が最良だが、週末に向けて価格の変更が行なわれることの多い金曜日の夕方も意外にねらい目だ。ちなみに筆者は、秋葉原巡りの際は必ず“メモ帳”を持参している。今時アナログと思われるかもしれないが、携帯やスマートフォンに入力するよりも書いた方が断然早かったりする。
※編集部注:掲載価格はすべて8月21日時点での価格になります。記載されている価格は、その商品が必ず購入できることを保証するものではありません。価格は常に変動しているため、ショップで価格をお確かめのうえご購入ください。
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