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米Appleが過去最高の四半期決算発表、MS超えか?

2010年07月22日 20時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 米Appleは7月20日(現地時間)、同社会計年度で2010年第3四半期(4~6月期)決算を発表した。同四半期の売上は157億ドル(約1兆3564億円)で前年同期比61%のアップ、純利益は32億5000万ドル(約2808億円)の78%の大幅アップ、希釈済みEPSは3.51ドル(約303円)となり、過去最高の業績を記録している。iPhoneやiPadといった新製品だけでなく、既存のMac製品販売が好調で、同社としては過去最高の347万台の販売実績を達成した。

Macの販売台数が347万台で前年同期比33%のアップ、iPhoneの販売台数が840万台で61%のアップとなった

 同社CEOのSteve Jobs氏は、声明の中で「製品の立ち上がりで過去最大の成功を収めたiPhone 4を含め、すべての面において我々の予想を上回る素晴らしい四半期となった」とコメントしており、iPadの立ち上がりやMacの過去最高のセールスに触れつつ、「我々はまだ今年中に素晴らしい新製品の発表を控えている」と明かしている。

 個別の内訳としては、前述のようにMacの販売台数が347万台で前年同期比33%のアップ、iPhoneの販売台数が840万台で61%のアップ、iPodは941万台で8%のダウン、そしてiPad販売が6月26日の期の締め時点で327万台を達成したという。なおiPodは販売数がダウンしているが、Appleによればこれは顧客がiPhoneへとシフトした結果だという。一方でiPod touchは依然として好調であり、年率50%ペースの成長を達成したようだ。

 Appleは20日午後に電話会議による決算報告会を実施しているが、ここでは「iPhone 4のアンテナ問題前後での需要の変化」「iPadの販売状況とMacとの内部競合(いわゆる“カニバライズ”現象)の状況」「ライバル製品との競合」に関する質問が集中した。質問に答えた同社COOのTim Cook氏によれば、アンテナ問題以前に需要に対する供給が追いつかない状況であり、一般に言われているような製品に対する評価が実際の販売にはほとんど影響ないと考えているという。

 また、iPadが既存のMacといった製品ラインと競合する可能性については、「Macが過去最高のセールスを記録する一方で、iPadはそれと同等の販売台数を達成している」と述べて一蹴。「iPadはリリース直後であり、まだ判断を下すのは時期尚早」と分析している。iPadの販売状況や製品ラインナップごとの内訳については明らかにしていない。Androidなどライバル製品との競合については「いまだスマートフォン分野での販売におけるリードはAppleが握っている」と述べ、競合らに対して有利なポジションにあることを強調する。

 なお、Appleが米ノースカロライナ州メイデンに建設中の投資規模10億ドル超といわれる巨大データセンターは、今年2010年内の完成を見込んでいるという。

 現在、このApple決算についてのホットトピックの1つが、四半期売上でAppleが米Microsoftを抜けるかという点だ。複数のアナリストらはAppleとMicrosoftが今回の四半期売上でほぼ並ぶ状態になることを予想しており、場合によってはAppleが追い抜く可能性が指摘されている。Appleは今回アナリスト予想を10億ドル上回る157億ドルの売上を達成したが、Thomson Reutersが集計したアナリストによるMicrosoftの今期売上予想の平均は153億ドルである。米国時間22日に行われるMicrosoft決算発表でのサプライズがない限り、現状ではAppleがMicrosoftを抜く可能性が高い。これが達成されれば、両社の歴史にとって初の出来事となる。


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