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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第23回

CDを超える高音質音源をPCとスピーカーで堪能する技

2010年07月20日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 パソコンで音楽を聴く際、ノートパソコンの内蔵スピーカーや、デスクトップパソコンのチップセット内蔵サウンド機能と付属のスピーカーで再生している人は多い。そうした環境でiTunesで音楽を聴いていて、あまりに音が悪いので「iPodのほうが音がいい」と思っている人もいるのではないだろうか。

 PCオーディオの世界は、そこそこの出費でも劇的に音質が向上する。高いクオリティーの音質でお気に入りの音楽を聴くのは、素晴らしい癒し効果が得られる。自宅でゆっくり音楽を聴く機会があるなら、ぜひ高音質な環境で楽しんでいただきたい。今回は、高音質音源をスピーカーで堪能する技を紹介する。


スピーカーを替えるだけでも効果大

 標準的なパソコンでは、Intel HDオーディオをサウンドインターフェースとして搭載している。それ以前に主流だった「AC'97」規格は、最大6チャンネル、20bit/48kHzまでしか扱えなかったが、Intel HDオーディオでは最大8チャンネル、32bit/192kHzまでサポートした。

 規格上は上々のスペックを備えているものの、2004年に登場した搭載製品の性能はたいしたものではなかった。現在でも、あまり音質が向上しているわけではないが、スピーカーさえしっかりしていれば、そこそこの音質は楽しめる。

 一般的に、デスクトップパソコンに付属しているスピーカーは非常にチープで、Windowsの起動音くらいしか鳴らす気にならない。そこで、大抵手ごろな価格のスピーカーを追加することにしている。パソコンで利用するなら、通常はアンプを内蔵したアクティブスピーカーを選ぶ。

 ちなみに、筆者が先日購入したDELLのデスクトップパソコンには、ロジクールの「Logicool Speaker System Z313」を組み合わせた。実売価格が5000円以下という価格が魅力だ。サテライトスピーカーの出力は4.5W×2で、サブウーファーが16Wと、付属スピーカーよりは一回りパワフル。それなのに、サテライトスピーカーは付属スピーカーよりコンパクトだ。

ロジクールの「Logicool Speaker System Z313」

ロジクールの「Logicool Speaker System Z313」

 再生した瞬間に音質の違いがわかる。低い音から高い音までしっかり聞こえ、音量を少々上げても音が割れてしまうことがない。サブウーファーがあるので、低音の迫力も十分だ。

 筆者が気に入っているのが、コントロールポッドだ。大画面液晶ディスプレーによるマルチディスプレー環境を構築しているので、左右に配置したスピーカーには手が届きにくい。背面にヘッドフォンコネクターがあったりしたら大変だ。その点、Z313は電源ボタンと音量調節ダイヤル、ヘッドフォン端子を備えたコントロールポッドを備えているのが便利。ケーブル長は1.8mもあるので、使いやすい位置に設置できる。

コントロールポッドが手元にあると便利

コントロールポッドが手元にあると便利

 マウス操作で音量を絞るのは面倒だが、手元で音量調節できると楽だ。接続はステレオミニプラグにつなぐだけなので、ノートパソコンでもOK。BGMとして音声を流すことがあるなら、お勧めだ。


パソコンに取り込む音楽ファイルの設定を見直す

 CDから音楽を取り込む際には、設定によって音質が大きく異なるので注意が必要だ。最新の「Windows Media Player 12」では、標準でビットレートが128kbpsのWMA形式、iTunesはビットレート256kbpsのAAC形式で取り込む。ビットレートは1秒間のデータ量を示すので、理論上は大きいほど高音質にできる。

Windows Media Player 12

Windows Media Player 12は、「オプション」→「音楽の取り込み」で保存形式やビットレートを設定する

iTunes

iTunesは「編集」→「設定」→「一般」→「インポート設定」で設定する。赤枠内がロスレス

 その反面、ファイルサイズは大きくなり、MP3が登場した頃の主流だった64kbpsと比べると、2~4倍にもなる。しかし、最近はストレージのサイズも大きくなり、負担にならない。最低でも、この標準設定よりビットレートを下げないようにしよう。

 ビットレートを上げると音質がよくなるが、それでも圧縮されていることには変わりない。最高の音質で残したいなら、「Windows Media オーディオロスレス」や「Apple ロスレス」で取り込もう。ロスレスというのは、元の音質に戻せる可逆圧縮を行なう方式で、ファイルサイズを小さくしつつ、CDの音質を維持できるのだ。

 ただし、非圧縮のWAVファイルと比べて半分程度のファイルサイズにしかならないので、5分の曲で30~40MB程度と大きい。大量の楽曲を管理している人なら、お気に入りの曲だけロスレスで取り込む手もある。

 古い音楽データのビットレートが低く、音質に不満があるなら、もう一度取り込み直そう。64kbpsとロスレスの音質の違いは圧倒的だ。

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