新時代の“クラウド系チューニングソフト”がついに国内デビュー
「PC Matic」は、Windowsを長年使っていると溜まってくるレジストリのゴミや、不要な常駐ソフトなどを掃除したり、インターネット設定の最適化などを行なってくれるPCメンテナンスソフトだ。
このジャンルのソフトは昔から多数存在しており、目新しさ自体はないが、「PC Matic」はそのほかにアンチマルウェアなど多数の機能を備えているのが特長だ。日本では聞き慣れないソフト名だが、アメリカでは200万ライセンス出荷を達成しており、かなりの実績を持つことが伺える。
「PC Matic」は4つのソフトが統合したつくりとなっており、その内訳は不要ソフトやレジストリのクリーニングなどを行なう「Optimize」、最新ドライバーのチェックと更新を行なう「Driver Alert」、アンチマルウェア「Exterminate」、デフラグやファイル完全消去を行なう「Disk MD」である。
5年前の古いノートPCをチューンナップ
使い倒している古いPCのほうがより効果があるだろうという理由で、今回は筆者が5年ほど使っているLet's note T4で試用してみた。
「PC Matic」を利用するには、最初に約11MBの実行ファイルをダウンロードしてインストールする。SaaS型のオンラインアプリケーションなので、起動にはインターネットの接続が必須な点には注意が必要だ。フル機能を利用するにはライセンスの認証が必要だが、お試し機能として診断とアドバイスは無料で利用できるようになっている。
まずは、無料で利用できる診断機能を試してみた。診断機能は「速度」「安定性」「セキュリティ」「パフォーマンス」の4つの項目チェックが行なわれる。
テストPCはPentium M(1.2GHz)という、今となってはかなり遅い部類のCPUであるが、すべてのチェックに要した時間は7分ほど。マルウェア検知やベンチマークテストに多くの時間を費やすが、オプションでベンチマークはオフにでき、マルウェア検知も2回目以降は定義ファイルのダウンロードが追加分のみになるので、時間短縮も可能となっている。
テスト結果は各項目を赤、黄、緑、青のカラーリングで表示するため、ひと目で状況がわかるようになっている。とりあえず緑または青であれば大丈夫と思ってよいだろう。
テストPCはここ1~2年ほどまともにメンテナンスをしておらず、セキュリティソフトを導入しているのみというせいか、ほとんどの項目が赤または黄というひどい状況であった。無料でできるのはここまでで、診断結果をもとに自動チューンナップを行なうには、ライセンス購入を行なう必要がある。
