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ここが変わった! 早わかりOffice 2010特集 第3回

PowerPoint 2010とOutlook 2010はここが変わった!

2010年05月19日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Outlook 2010の新機能

 Outlook 2010での最大の変更点は、リボンインターフェースの採用だ。Office 2007の中でもリボンを搭載していなかったOutlook 2007は、群を抜いて地味な外観と、ほかのアプリケーションとは異なる操作感のため、ある意味異質な存在だった。Office 2010によって、製品中の統一感が達成できたこととなる。

 また、動作のパフォーマンス向上も特長のひとつとされる。筆者のテスト環境では、4000通のメール操作でのフォルダーの切り替えやメールの表示などでは、Outlook 2010と2007で大きな差は体感できなかった。一方検索機能では、確実にOutlook 2010のほうが高速になっていることが体感できた。それではOutlook 2010の新機能・改善点を紹介していこう。

リボンの採用

リボンインターフェースを搭載したOutlook 2010

リボンインターフェースを搭載したOutlook 2010

 Outlook 2010では、Outlook 2007で導入されなかったリボンインターフェースが採用された。これにより、ほかのOffice 2010アプリケーションと操作に統一感が生まれた。なお、アカウントの管理などは、新搭載の「ファイル」タブから操作する。

リボンのないOutlook 2007

リボンのないOutlook 2007。地味な外観と操作体系の違いはユーザーを戸惑わせた

Officeボタンに代わって「ファイル」メニューが用意

ほかのOfficeアプリ同様、Officeボタンに代わって「ファイル」メニューが用意されている。アカウントの管理や印刷の操作などはここから行なう


クイック操作

 日常のルーチンワークとなっている操作をワンクリックで行なうのが「クイック操作」だ。例えば、受信したメールを特定のアドレスへ転送する、特定のフォルダに移動する、複数のユーザーにメールを同送する、といった操作を登録できる。日常的なメール操作の効率が上がる。

「ホーム」中央にある「クイック操作」

「ホーム」中央にある「クイック操作」(赤枠部)。ワンクリックでメールの転送や移動などの操作ができる

クイック操作をカスタマイズ

新規作成や編集で、クイック操作をカスタマイズして日常のメール操作を快適にする


検索

 Outlookでは、メールの検索機能が向上した。メールのサブジェクト一覧の上部にある検索ボックスにキーワードを入力すると、そのフォルダのリアルタイム検索が行なわれて、さらにさまざまな絞り込み条件でメールを検索することもできる。また、「すべてのサブフォルダーを含んだ全体検索」といった、より高度な検索も可能だ。

検索ボックスに検索語を入力するだけでリアルタイム検索が行なわれる

検索ボックスに検索語を入力するだけでリアルタイム検索が行なわれる。結果が多い場合は条件を指定して絞り込む

 しかも、検索の速度はとても速い。特に高速なマシンというわけでもない筆者のテスト環境で約4000通のメールを検索してみたが、条件をいろいろ指定してもほぼ一瞬で検索が完了した。日々どんどん蓄積されていくメールデータだけに、効率的に検索できるのはありがたいものだ。


会議依頼

 メールに返信するとき、「会議」ボタンをクリックしてメールを作成すると、会議の場所、時間を指定してメールを送信できる。相手に会議の時間を提示できるほか、提示した時間が予定表へ自動的に組み込まれる。

「会議」をクリックしてメールを作成

会議のメンバーにメールを返信するときに、「会議」(赤枠内)をクリックしてメールを作成する

会議の場所、時間などを指定してメールを送信

メールの本文に加えて、会議の場所、時間などを指定してメールを送信

予定表にもスケジュールが組み込まれる

予定表にもスケジュールが組み込まれる。相手もOutlook 2010を使っていれば、同様に受信と同時に予定表に組み込まれる


静止画の編集

 Outlook 2010では、Word 2010やPowerPoint 2010と同様に、メール本文に挿入した画像に、画像編集ソフトなみの効果を加えられる。メール本文に直接画像を挿入するのは、相手によってはあまり歓迎されないかもしれないが、HTMLメールでの多彩な表現が許されるのであれば、ぜひ利用してメールを作成したいものだ。

画像のフィルター処理が可能

画像編集ソフトがなくても画像のフィルター処理が可能。もちろんトリミングなども自在。なおメールはHTML形式となる

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