microSDカードにパスワードを設定して
データを盗まれないようにできる
指紋センサーを搭載するなど、セキュリティ機能にも力を入れているのも富士通製端末の特徴だが、F-01BにはmicroSDカードにパスワードを設定する機能が用意された。これが個人的には大変便利に感じられた。
microSDカードはケータイから取り出すと小さくて紛失しやすい。それに端末から抜き出して盗まれてしまっても、すぐには気づかない可能性が高い。メールで送られてきた仕事の資料を保存した場合は機密情報の流出が怖いし、さらにはプライベートの画像などを他人に見られてしまう恐れもある。端末本体をロックしても、これではまったく無意味だが、メモリーカードもロックできるとなれば話は違う。
実際の使い方は「設定/NWサービス」→「セキュリティ/ロック」→「microSDパスワード設定」でパスワードを設定する。これでロックをかけたmicroSDカードを他のケータイに挿入してみても、「外されています」「挿入されていません」といった表示が出るほか、Windows搭載PC上でも認識されなかった。
それではとパスワード設定をしたのとは異なるF-01Bに入れてみたところ、やっぱり開くことはできず「データまたはmicroSDが壊れています」という表示になった。もちろん元の端末に戻すと中身は見られた。これなら安心してデータをカードに保存できる。
全部入りのハイエンド端末なのに
高機能ゆえのデメリットを感じさせない
F-01BはRPIMEシリーズの新製品であるため、1220万画素カメラを始め、オートGPSやBDレコーダーへの対応など機能的には全部入りと言ってもよく(ただしHSUPAには非対応)、間違いなくハイエンドケータイの範疇に入る端末である。
ただそれ以上に、手書き入力の認識率やカメラのメニュー、microSDカードのパスワード設定など、細かな工夫が非常に心地よく感じられた。ストレスを感じずにケータイを使いたいのならF-01Bをオススメしたい。