マカフィーが、2700万のWebサイトと104のトップレベルドメインを評価し「危険なWebサイトの世界分布」の年次報告書を発表した。今年で3回目となる。
調査結果によれば、もっとも危険なドメインは、昨年の香港「.hk」を抜き去ったカメルーンの「.cm」ドメイン。「.com」ドメインとのタイプミスが多いので、間違ってアクセスしてしまう場合もあるので注意とのことだ。
ちなみに香港は、ドメイン管理者が詐欺に関係する登録取り締まりに対策を講じたことで、33位まで順位を下げ、昨年は5件に1件が危険なサイトであったのに対し、今年は危険なサイトの割合が1.1%まで下がっている。
2年連続で危険なドメイン上位5位入りを果たしたのは、中国「.cn」ドメイン(2位)とサモア「.ws」ドメイン(3位)。アジア太平洋地域のドメインに登録されたサイトは、その13%にリスクがあると判定され、これはWeb全体としては著しい高さとのことだ。
逆に安全なサイトは、日本「.jp」が1位で、2位はアイルランド「.ie」となっているが、これは決して日本は安全ということにはつながらないと、マカフィーは忠告する。日本には.comドメインも多数存在しているし、どのドメインにも接続できるという根本的なインターネットの仕組みは、カメルーン人でも日本人でも変わらない。
マカフィーが調査に使ったのは、McAfee SiteAdvisorと、McAfee TrustedSource。2700万以上の国別ドメインとジェネリックドメインを、これらの仕組みを使って分析した。
