クルマを運転する技術を学ぶ
午前8時。簡単な挨拶とドライバーズブリーフィングのあと、いよいよイベントがスタート。スポーツ走行経験者組と未経験者組の2組に分かれ、経験者組はさっそくコースに出て、それぞれのスタイルでサーキットアタックを楽しんでいた。廣瀬選手、浜選手は、参加者からのお願いを受けて同乗指導やデモランに大忙し。一方、未経験者組はパドック2階に集まって15分ほどの簡単な講義。その内容は「タイヤのグリップとは?」ということで、中村選手からタイヤをうまく使って安全にスポーツ走行を楽しむコツを伝授されていたようだ。
昼食を挟んで、午後からはコースレイアウトを変えて再スタート。この頃になるとスポーツ走行に慣れてきたのか、初心者でも中上級者顔負けの激しい走りをみせるクルマも少しずつ出てきていた。バーンナウトの真っ白なスモークに歓声が上がったり、連続コーナーをドリフトでうまくつなげられた際には拍手で迎えられたりと、会場の雰囲気は和気藹々としたもの。そこには痛車と非痛車の垣根はどこにも無く、純粋にスポーツ走行を楽しむ「クルマ好き」たちの、ちょっとしたお祭りのような空気が流れている。いつしか会場にはメロンブックスの「めろんちゃん」も登場して、レースクイーンとしてイベントの盛り上げに一役買っていた。
午後からの参加や当日飛び込みでの参加も合わせて、最終的には57台ものエントリーがあった今回の「安全運転走行会」。それなりの台数が入るはずのEコースのパドックが、駐車スペースの隙間も無いほど一杯になる盛況さで、この種の走行会としてまずは大成功だったといえるだろう。主催の京都痛車組合によると、第3回目以降の開催も検討中で、今後は可能であれば、同時に複数台が走る通常のサーキット走行会風の形式も実現していきたいとのこと。その将来像には、これからも大いに注目していきたいところだ。
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