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あなたの知らないWindows 第14回

XPユーザーへの最後の手段「XP Mode」の導入と実際

2009年10月29日 12時00分更新

文● 山本雅史

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違和感なくXP用アプリケーションを使える
アプリケーションモード

 XP Modeは、Windows 7とは独立したXPのデスクトップが起動する「OSモード」と、「アプリケーションモード」の2つのモードが用意されている。OSモードは、Windows 7のデスクトップ上にXPのデスクトップが表示される。つまり、Windows 7の中にXPが動作している状態だ。

XPのデスクトップが表示されている

Windows 7のデスクトップ上に、XPのデスクトップが表示されている

Windows UpdateでXPをアップデートしておこう

XP Modeを最初に起動したら、Windows UpdateでXPをアップデートしておこう

 PCリテラシーの高い上級ユーザーや仮想環境に慣れているユーザーなら、あまり違和感はないが、見慣れていないユーザーにとっては、この状態は違和感があるだろう。そこでアプリケーションモードでは、XPのデスクトップを表示せず、XP上で動くアプリケーションだけをWindows 7のデスクトップに表示する。アプリケーションモードを利用すれば、あたかもWindows 7のデスクトップ上でXP用アプリケーションが動作しているように見える(ただし、アプリケーションの後ろでは、XP Modeが動作している)。

同じパソコン上で異なるバージョンのIEが同時に動いている

左はWindows 7で動いているIE8。右はXP Modeで動いているIE6。同じパソコン上で異なるバージョンのIEが同時に動いている

 アプリケーションモードを利用するには、XP Mode上でアプリケーションをインストールするだけでいい。すると、そのアプリケーションは自動的に、Windows 7のスタートメニューにある「Windows XP Modeアプリケーション」に登録される(設定で自動公開が指定されている場合。デフォルトでは自動公開)。

XP Modeでアプリケーションをインストールすると、Windows 7のスタートメニューにも登録される(赤枠内)。ここから直接、XPデスクトップを表示せずアプリケーションを起動できる

 ここに登録されたアプリケーションを起動すれば、自動的に仮想環境が起動して、XPのアプリケーションがデスクトップに表示される。アプリケーションモードでXPのアプリケーションを起動すると、Windows 7上で動く普通のアプリケーションとほとんど変わらない感覚で使える。ただし、バックグラウンドでXP Modeが動作していることに代わりはないので、アプリケーションモードでもOSモードでも、アプリケーションの動作速度は変わらない。

Office XPをアプリケーションモードで起動

XP ModeでインストールしたOffice XPを、アプリケーションモードで起動。画面の見た目は、仮想環境上で動いているとは思えない

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