筆者が社会人になってすぐに購入した「初代ウォークマン」の素晴らしさは、初めてiPodを見たときとは比較にならないほど大きな衝撃だった。
しかし、一世を風靡したはずの「世界のウォークマン」は、デジタル世代に入って間もなくアップルのiPodの躍進に勢いやブランドパワーを落としてしまった。今や猫も杓子もiPodだ。
モバイルオーディオを世に広めるきっかけとなったウォークマンの登場は、「カルチャーと感性の衝撃」だった。一方、iPodの登場は、iTunesによるクライアントアプリケーションとiTunes Storeによるコンテンツ配信の標準化を狙った「ビジネスモデル的驚異」と捉えている。
そんな現状だが、ソニーは9月にウォークマンの新製品を投入してきた。アルミの外装を採用した「ウォークマンS」シリーズが9機種、その上位モデルとなる「ウォークマンA」シリーズが3機種というラインアップで、発売日はいずれも10月だった(関連記事)。
この新ウォークマンのうち、筆者は容量8GBの「ウォークマン NW-S744」のブラックモデルを衝動買いした。
あと一週間待てば、上位モデルや大容量ストレージのタイプを購入できるタイミングだったが、せっかちな筆者は、たまたま待ち合わせで立ち寄った新橋駅前のヤマダ電機で、10日に先に発売されていた最も容量が少ないモデルに手を出したのだ。
筆者は自宅にあるすべての音楽ライブラリーをいつも持ち歩く気はないので、8GBの容量があれば十分だ。容量はコンパクトでも、新ウォークマンは多くの素晴らしい点を持っている。
中でもいちばん飛び抜けているのは「音楽的クオリティー」だ。初代から最新世代まで、すべてのiPodを買って使ってきた筆者から見てもその差は歴然だった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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