「大人の科学」Vol.25(10月30日発売)のテーマは二眼レフカメラだ。付録は二眼レフのトイカメラ。二眼レフカメラは、ファインダーレンズと撮影レンズの2レンズ方式のカメラのことで、日本では戦後にブームがあった。デジタル時代に、銀塩フィルムの、しかも二眼レフでの撮影は、かなり懐古的。フィルム代、現像代、印画紙焼き付け代など、手間も費用もかかる。現像するまで、何が写っているかわからないカメラなんて、機能だけ考えれば使いにくいだけである。
どうして今さら銀塩フィルムなのか。「銀塩フィルムは痕跡、デジタルは観測」、「銀塩フィルム上にない画像は、改ざんされているかもしれず、信用できない」という銀塩フィルム派の弁は、思想や哲学の領域に入り込んでいて、近寄りがたい。Amazonのユーザーレビューでどんな熱い想いが語られるか、今から楽しみだ。
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「大人の科学」Vol.25付録の二眼レフは、市販の35mm銀塩フィルムで撮影できるが、撮影の煩雑さや、費用の点で普段使いのカメラとしては全くオススメできない。そもそも現像してくれる写真屋を街で見かけなくなっている。あくまで趣味として、楽しむためのモノだろう。
