日本ヒューレット・パッカードは28日、パソコン上で動作するビデオ会議システム「HP SkyRoom」を発表した。
960×720ドットのハイビジョン画質で、最大4名の同時使用が可能。400kbps程度からのLAN/インターネット回線上で利用でき、価格もソフトウェア単体で1万500円と手軽(ウェブカメラとヘッドセットが付属する専用ハードウェアキットは1万7850円)。また、同社ワークステーション製品(Z800/600/400、xw4600)にも、無償バンドルする。
特徴のひとつに、デスクトップ共有機能がある。
これは画面上の一部(任意の場所)を枠で囲んで指定すると、その領域を会議中の別のユーザーに見せられる機能だ。画面のみを圧縮して送信する仕組みなので、CADの3Dモデルなど高負荷のレンダリング処理を要するものでも負荷を感じず共有できる。
CADの図面や、3Dアニメーションの製作過程を共有しながらの会議などでの応用が可能だ。すでに3Dアニメーション制作会社の米ドリームワークスなどで運用実績がある。
2.33GHz以上のCore 2 Duoプロセッサー相当のCPU、2GB以上のメモリー、500MB以上のの空きディスク容量が必要。OSはWindows XP Professional(32bit/64bit)、Windows Vista® Business(32bit/64bit)に対応する。
同社では出張費の低減といったコスト削減に加え、パンデミック対策なども考慮しながら、SkyRoomを訴求していく考えだ。