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【所長コラム】「0(ゼロ)グラム」へようこそ

iPhoneとAndroid、どっちを使う?

2009年08月31日 09時00分更新

文● 遠藤諭/アスキー総合研究所

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 モバイルの世界が、かなりの勢いでフルタッチ型スマートフォンに向かって動き出している。日本ではiPhoneが動き始めたところで、Androidの認知はこれからといった状況だ。ところが、世界では、日々さまざまな話題が飛び交っている。

 上のリストはめぼしいものを拾っただけだが、1つずつ取り上げていくと、モバイルの世界は大きな局面を迎えている感がある。こうした動きの中で、いま注目すべきは、グーグルの携帯プラットフォームである「Android」とその周辺だろう。


Androidが目指すところはiPhoneなのか? 否か?

 2008年9月に、ニューヨークでAndroidの発表会は行なわれた。そこで取材したNテレビのSさんからは、「iPhoneにとても良く似ているという印象でした」というメールが届いた。「創業者の2人までが登場する力の入れよう」とも書かれていたのだが、たしかにグーグルとしてはとても重要なビジネスなのだと、いま実感している。

 iPhoneとAndroidの違いについては、このコラムでも、いくつかポイントを挙げて書いたことがある。「iPhoneはアップル1社でやっていて、Androidはオープンソース」とか、「Androidはクラウドのフロントエンド=グーグルはひたすらネットに繋がる端末が増えることを狙っている」とか、「グーグルはFacebookのような個人の情報に出遅れているが、携帯は究極のパーソナル戦略になる」などだ。

 おそらく、どれも外れてはいないと思うが、心の底では「iPhoneにとても良く似ているという印象でした」という言葉がひっかかっていた。要するに、舞台裏の思惑こそ異なるものの、「iPhoneみたいな世界」を提供するのがAndroidだと、わたしも思っていたのだ。ファイルやフォルダのようなコンピュータっぽい概念がなく、指だけで直感的に操作できるところなど、Windows Mobileなどとは一線を画するという点では一致しているのだが。

 ところが、この「Android=iPhoneに似たもの」説は、どうも根本的に間違っていたようなのだ。

 日本にとっては、iPhoneをキャッチアップすることが先決である。まずはそこからなのだが、Androidによって、iPhoneの先にある世界が見えてきそうなのだ。


図:これから注目されるスマートフォン(発売中のものを含む)

スマートフォン一覧

※[]内は、S=Symbian、W=Windows Mobile、P=Palm OS、その他は独自OS、独自UIなどを示す。

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