先月、第三者割当増資の受け入れ先が中国の大手家電量販店チェーン“蘇寧電器”と“日本観光免税”の2社と発表され、中国企業が筆頭株主になることが決定していた秋葉原の老舗家電ショップ“ラオックス”。経営再建に向けた試みを行なっていくことが予想されていたが、秋葉原で3店舗を展開する同社のホビー専門店アソビットシティの閉店と改装が発表された。
今回、発表された情報によると閉店店舗は、中央通り沿いでゲームを中心に展開するアソビットゲームシティ(地下一階の美少女ゲームフロアのみ営業を継続)と、ザ・コンピュータBOOK館跡地で営業していたアソビットキャラシティの2店舗で、万世橋交差点近くで営業するアソビットホビーシティは、改装したのち営業を再開するとのこと。
ちなみに閉店する店舗で取り扱っている商品は、改装後のアソビットホビーシティ(名称変更の可能性あり)で販売される予定となっており、これから発売される商品の予約は各店舗とも受け付けていた。
気になる閉店時期をショップスタッフに確認してみたが
「正式な日程はまだ発表されていません。8月下旬予定となっています。正式な日程については発表をお待ちください」
「まだ正式なアナウンスが行なわれていないため、私たちもわかりません」
「秋には新体制になっている予定です」
といった回答で、近日中に行なわれるであろう正式な発表を待つしかないようだ。
ちなみに周辺店舗のスタッフは、「秋葉原のショップはどこも苦しいですから、明日はわが身かもしれません」「中央通りの店舗は残すかと思っていたら、それにしても空き店舗にはなにが入るのでしょうか。中古ショップやビデオ屋さんが入っちゃうんですかね」「駅前を含めていろいろと街が変わる中で、秋葉原の顔といわれるショップも入れ替わる時代が来ているのかもしれません」と、寂しそうに話していた。
アソビットシティの3店舗が閉店・改装となるほか、ラオックス系列店舗では、中央通りの秋葉原駅側で営業していた“デューティフリーアキハバラ”が現在のアソビットゲームシティの場所に移転するため、閉店するとのこと。
このほか、秋葉原で営業しているラオックス系列の店舗(本店、MUSICVOX AKIHABARA、ポケットプラスワン)は現状のままで営業するとのことだ。
アソビットシティ3店舗の閉店・改装のニュースが流れるなかで、現在ほど飲食店が充実していない時代に、我々の胃袋を満たしてくれていたJRガード下の“味の六歌仙”が閉店の日を迎えた。
