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XPと本気でさよならするための Windows 7特集 第5回

あのマシンでも動く? Windows 7インストール実験【前編】

2009年05月17日 14時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 一般向けのダウンロード提供が開始されたこともあり、「Windows 7のRC版をインストールしてみた」という報告は、ネットにも多数上がっている。編集部でもさまざまなマシンにインストールしてみたが、ごく普通のパソコンに入れても面白くない。そこで、一癖あるマシンにWindows 7 RC版を導入して、きちんと動くかを検証してみた。前後編の2本でお届けしよう。

 なお、今回の検証に使用しているのはWindows 7のRC版であり、各パソコンメーカーやコンポーネントのメーカーから正式な対応ソフトウェアが提供されていないものがほとんどである。そのため、Windows 7製品版とは動作状況が異なる場合がある。


インストール実験 その1
VAIO type P

実験台1号はVAIO type P

Windows 7インストールの実験台1号はVAIO type P。左のDVDドライブは、インストール用のUSB接続型ドライブ

 Windows 7 RC版インストール実験の第1号は、人気のミニノート「VAIO type P」だ。type Pはご承知のとおり、ジャストキーボードサイズの横長薄型ボディーに高解像度ディスプレーを備え、ネットブックほどではないが価格も安く、非常に人気の高いミニノートだ。

 ただし、1600×768ドットとほかにはない解像度のディスプレーを備えるほか、モデルによってはワンセグチューナーやGPS、ワイヤレスWANモジュールなど、特殊なコンポーネントやアプリケーション、デバイスドライバーを使うパソコンとなっている。はたしてWindows 7がすんなり動くだろうか?

 今回のテストに試用したtype Pの主な仕様は以下のとおり。CPUは最速のAtom Z540(1.86GHz)で、ストレージはSSD 128GB。ワンセグチューナー内蔵モデルである。ワンセグモデルなので、ワイヤレスWANとGPSは搭載していない。Windows 7は標準でGPSにも対応しているので、使えるかどうか試したかったが。

試用したtype Pの主なスペック
CPU Atom Z540(1.86GHz)
メモリー 2GB
グラフィックス Intel US15Wチップセット内蔵
ディスプレー 8型ワイド 1600×768ドット
SSD 128GB
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1
テレビ機能 ワンセグチューナー内蔵
OS Windows Vista Home Basic SP1

インストール方式はアップグレードを選択

 type PのOSはWindows Vistaなので、Windows 7をインストールする際にはアップグレード(上書き)インストールを選択できるのが強みだ。特殊そうなハード・ソフトも、うまくいけばVista用がそのまま動くかもしれない。インストールにはUSB接続の外付けDVDドライブを使用し、Vista上からインストールした。

セットアッププログラムのサンプル画面

 DVDドライブからセットアッププログラムを起動し、「今すぐインストール」を選択。アップグレードか新規かの選択で迷わずアップグレードを選ぶと、インストールするパソコンのハード・ソフトの互換性がチェックされる。すると、案の定というか、いくつかのアプリケーションに問題が指摘された。

type Pの互換性チェックで指摘された問題点。赤バッテンは削除しないとインストールできない重大な項目。黄色三角はそのままでもインストールできるが、Windows 7上では問題が起きる可能性がある項目

 McAfeeのアンチウイルスプログラムで問題が指摘されるというのは事前に聞いていたが、Skypeも警告が出るとは知らなかった。今回は両方ともアンインストールすることにした。

McAfee SecurityCenterをアンインストール

McAfee SecurityCenterをアンインストール。アンチウイルスソフトはOSアップグレードの障害になりやすいので、致し方ない

 問題のアプリケーションをアンインストールしたのち、もう一度Windows 7のセットアッププログラムを起動。再びアップグレードを選択すると、今度は特に問題も起こらず、インストール作業が開始された。されたのだが……ここからが長かった。

 既存の環境を引き継ぐOSのアップグレードインストールに時間がかかるのはいつものことだし、CPUは低速のAtom。最終的にはインストールと更新プログラムの確認が済むまで、1時間35分もかかってしまった。

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