ワンセグアプリも動いた……が録画できない?
Windows 7 RC版インストール直後のtype Pのデスクトップはこのとおり。設定を引き継いだので、画面上のアイコンやガジェットの種類、配置もそのままになっている。OSはWindows 7 Ultimateなので、Windows Aeroも有効になっていた。しかも、意外やそれなりのパフォーマンスで動く(動作テスト優先なので、すぐWindowsベーシックに変えてしまいましたが)。
デバイスマネージャーで見てみると、内蔵されているコンポーネントはどれも正常にインストールされている……ようだ。問題が出やすそうなウェブカメラやBluetooth、ワンセグチューナーもきちんと動作している。内蔵無線LANのスイッチを入れると無線LANが有効になったほか、付属のネットワークユーティリティー「VAIO Smart Network」も動作した。
デバイスマネージャーで確認した限りでは、カメラやワンセグチューナー、GPUのドライバーソフトは、Vistaのものをそのまま使っているようだ。Vista用のままなので、当然ながらGPU用のドライバーはWindows 7の新しいディスプレードライバー仕様「WDDM 1.1」ではなく、Vista世代の「WDDM 1.0」のままだ。WDDM 1.1対応ドライバーを使った場合よりも、Windows 7のパフォーマンスはやや劣る可能性がある。
驚いたことは、ワンセグ視聴ソフト「VAIO モバイルTV」もそのまま動作したことだ。Vistaで使う場合と同じように、サイド表示やフローティング表示、全画面表示を問題なくできる。
ところが、なぜか録画した番組の再生ができない。録画自体は正常にできているように見えるのだが、番組を再生しようとするとエラーが表示され、それ以降はVAIO モバイルTVでのテレビ表示もできなくなる(OS再起動で直るが)。ソニーがサイトで公開している非公式最新版に更新しても同様だった。今回は試用時間の関係で、付属アプリケーションのすべてをみっちりテストできなかったが、ワンセグテレビ以外はおおむね問題なさそうだった。
所詮はAtom搭載機なので、Windowsエクスペリエンスインデックスの値は低い。特にCPUは「2.4」とかなーり低い。とはいえ、OS自体の快適さは改善されているようで、同CPUでSSD 64GBのtype Pを所有している編集部員に触らせてみたところ、「気持ち軽い気がする」と評価していた。ディスプレードライバーにWDDM 1.1対応のものが導入できれば、もう少し軽くなる……かもしれない。
いずれにしても、type PへのWindows 7アップグレードインストールはほとんど問題なく成功した。type Pユーザーも一安心というところか。動作状況を○×で記すと以下のようになる。
ハードウェア | ソフトウェア |
---|---|
○ | △ |
すべてのハードウェアが動作。一部はVistaのドライバーを使用 | VAIO モバイルTVで録画ができず? |
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