HDD保護機能や特殊ボタンはドライバーがない
前述のとおり、Mini 2140の主なスペックは、ごく一般的なネットブックそのものである。だからネットブックでWindows 7を動作させた場合のパフォーマンスを体験するにはうってつけだ。
今回はあくまで、Windows 7のインストールと動作状況の確認が主題なので、パフォーマンスについて詳しく調査したわけではないが、Atom搭載ネットブックでVistaを動かしたときのようなモッサリした感覚は、Windows 7では感じない。Aeroが有効な状態で使っていたが、「なかなか快適に使えるじゃないか」と感じた。
インストール直後のデバイスマネージャーを確認すると、2つほど「不明なデバイス」として動作していないデバイスがあった。一方で、ウェブカメラやBluetooth機能は問題なく動作している。なお、ディスプレードライバーはWDDM 1.0対応だった。
不明なデバイス扱いの2項目を調べてみると、「ACPI¥HPQ0004」と「ACPI¥HPQ0006」というハードウェアIDであることが分かった。ネットで調べてみると、前者はHDDの対衝撃保護機能「HP 3Dドライブガード」のセンサー、後者はタッチパッドの上側にある「タッチパッド オン/オフボタン」のようだ。
さすがにWindows 7対応のセンサー用ドライバーはない。そこで、Vista用のソフトウェアをダウンロードしてダメもとでインストールしたところ、Windows 7上でもHP 3Dドライブガード機能を使えるようになった。
試用時間の関係で、詳しい動作確認と対策はとれなかったが、Windows.oldフォルダーに保存されたプレインストールされていたMini 2140用ソフトには動作しないものもあった。例えばシステム設定ツール「HP Info Center」は、正常に動作しなかった。
ほとんどのコンポーネントは正常に動作したし、動作しなかったものもVista用を導入することで解決可能。Mini 2140もおおむねWindows 7で使うのに問題はなさそうだ。懸念されたパフォーマンスについても意外に良好で、いよいよネットブックもXPとおさらばできるかもしれない。
ハードウェア | ソフトウェア |
---|---|
○ | △ |
ほとんどのハードウェアが動作。一部はVista用導入で対応も可能 | XPでの専用ツール類は動作しないものも |
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