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初音ミクと歌手の距離は――cosMo×真優特別対談

2009年03月25日 15時00分更新

文● 編集部

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少女の空想庭園+(プラス)、定価2000円で3月25日発売。LOiDレーベルから。cosMo@暴走Pの従兄弟でもあるナナシ氏がイラストを担当している

 「初音ミク」などのボーカロイドソフトを使ったクリエイター、通称「ボーカロイドプロデューサー(ボカロP)」が次々にCDデビューし、チャートで話題をさらっている。

 世界観ある曲作りに定評のあるクリエイター、cosMo(暴走P)氏もそんな有名プロデューサーの1人だ。再生回数が70万回を数える「初音ミクの暴走」、同じく140万回を超える「初音ミクの消失」など多くのヒット曲で、ボカロ文化を牽引してきた。

 他のボーカロイドPがあくまで「ボーカロイドが歌う」CDをリリースする中、彼が制作したのは歌い手にリアルな「歌手」の真優さんを起用したアルバム「少女の空想庭園+(プラス)」だ。

 声を加工して新しい「音」に近づけるPerfumeのような楽曲がある一方、初音ミクの「調教」(リアルな声に近づけること)による、歌手の見えない「歌声」の創造がある。その中間となるような今回のCDを作るにあたり、クリエイターは何を考えるのだろう。

 今回はアルバム制作秘話を中心に、cosMo(暴走P)氏と真優さんに、「ボカロ」と「歌手」の違いについて、チャット対談の形で話を伺った。

  ※対談時の雰囲気を残すため「(笑)」を「w」と表現しています。

cosMo@暴走Pさん・真優さんの第一印象は

真優 第一印象は、意外とお洒落な人でした。遅刻してきたので、ちょっとおちゃめな人(?)だなーと。会う場所にいた警備員さんがちょっと怖かったので、きっと足を止められていたんだろうとww

cosMo@暴走P い、「意外」ですか? 僕は普通にかわいい方だなーと思いました。遅刻したのは5分くらいかと……フツウに迷ってました、すいません。

真優 cosMoんは「白シャツにリュック姿」という妄想があったので(!)第一印象は、全然違って、お洒落な人だなーと。(ニックネームの)「cosMoん」は、かわいいなーと思ったのでそう呼んでました。キャラクターみたいで呼びやすかったんです、cosMoん。

「暴走P」の名付け元となった作品「初音ミクの暴走」(左)、セルフオマージュの「鏡音リンの暴走」も人気作品の1つ(右)

cosMo@暴走P いきなりそう呼ばれたのでビックリしましたww 僕は真優さんのことはゲームとかアニメの主題歌とかで聞いたことがあったんですが、真優さんは?

真優 すいません、レーベルの方から教えていただいて初めて、ニコニコ動画で暴走されているのを知りました。

cosMo@暴走P ww そうですね、基本的にニコニコ動画でしょうもないことをしたりしなかったり……。最初はあまり本格的にはやってなかったんですけど、聞いてくれる人が多くなってきてからは割と本気でやるようになって今に至る、みたいな感じですかね。

真優 ニコニコ動画を見ると、みんなから愛されてるコメントが盛りだくさんだなーって。作品に愛情があるから、それを聞いたみんなが応えてくれてるんでしょうね^^

cosMo@暴走P みんないい人だなーっていつも思います、ホントありがたいことです。

(次のページ:ボカロ向けの曲を歌う/歌ってもらうことについて)

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