フルブラウザー搭載でパソコン向けサイトも見られる
メインメニュー。 |
薄さだけを見ると、W44Kのアドバンテージはそれほど大きくない。ただし、機能面に目を向けると長所はかなり多い。まず、ほかの薄型ケータイが搭載していない機能として、GPS(Global Positioning System)が挙げられる。総務省は2007年4月以降に発売されるすべての3G 携帯電話機について、GPSの搭載を義務化する方針を打ち出しているが、そうでなくてもケータイにGPSという取り合わせは一度使ってみると手放せないほどに便利だ。
“EZナビウォーク”の画面 |
GPSアプリケーションは、auの歩行者向けナビゲーションサービス“EZナビウォーク”(月額210円/315円もしくは95円/24時間)が利用でき、現在地の確認はもちろん、周囲のお店の検索や目的地を指定してのナビゲーションも可能だ。そのほか、自動車の助手席に座る人向けのナビゲーションサービス“助手席ナビ”(月額315円もしくは157円/24時間)や、子供などに持たせたほかの携帯電話機の現在位置を確認できる“安心ナビ”(情報料は無料)も利用できる。
地図を見るということで、気になるのは画面サイズだが、W44Kの画面解像度は240×320ドットとほかの薄型ケータイと変わらない。ただし、液晶パネルのサイズは2.4インチでほかの薄型ケータイと比べると一番大きいサイズとなる。ちなみに次に大きいのは2.3インチ液晶パネルを搭載する XS SoftBank 707SCと706SCで、そのほかは2.2インチ液晶パネルを採用している。
“PCサイトビューアー”でASCII24を表示したところ。左が“PCスクリーン”で右が“スモールスクリーン”モード。 |
パソコン向けウェブサイトを表示できる“PCサイトビューアー”を搭載するのも、ほかの薄型ケータイにはない特徴だ。表示はパソコンで表示するのと同様に表示する“PCスクリーン”と、横幅が携帯電話機の画面に収まるように、画像サイズやレイアウトを最適化して表示する“スモールスクリーン”の2パターンが選べ、さらに150%、100%、80%の3段階で拡大/縮小表示が行なえる。
PCサイトビューアーの設定。 |
左はスモールスクリーンの状態で画面を最大(80%)に拡大した状態。右は同じく最大縮小(120%)にした状態。 |
FMラジオも聴ける音楽機能
“au Music Player”の設定。 |
au端末ということで、W44Kももちろん音楽配信サービス“LISMO(リスモ、au LISTEN MOBILE SERVICE)”に対応する。最近のau携帯電話機はヤマハ(株)の音源チップを採用し、音声信号の処理技術“DBEX”が利用可能となっている。これは音声の再生帯域を拡張する技術で、ファイル圧縮時に失われた低域・高域の周波数成分を補間する。これにより、より原音に近いサウンドを実現できるというわけだ。ちなみにDBEXは仮想サラウンド技術開発で有名な(株)ダイマジックが開発した技術で、その正式名称は“DiMAGIC Bandwidth Extender”という。
“au Music Player”の設定。 |
W44Kの音楽設定ではこのほかに各種イコライザーが選択できるが、これらとDBEXは排他使用となる。実際に聞き比べてみると、DBEX適用時のほうが音に広がりがあるように感じられた。
そのほかW44Kは“EZ・FM”にも対応しており、FMラジオを聴くことができる。EZ・FM、およびLISMOでダウンロードした楽曲を再生できる “au Music Player”は、本体ディスプレーを閉じた状態でも起動/終了が可能で、曲送りやラジオのチューニング操作もできる。