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レノボ・ジャパン、Core Duo搭載の『ThinkPad X60 Tablet』を発表

2006年12月05日 16時47分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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SXGA+モデルにも言及――「日本市場では投入を検討している段階」

レノボ・ジャパン(株)は5日、東京・溜池の全日空ホテルにプレス関係者を集め、A4モバイルサイズのタブレットPCの新モデル『ThinkPad X60 Tablet』を今月下旬に発売すると発表した。価格は26万1450円。CPUにCore Duoを搭載し、電磁誘導式と感圧式の“マルチ・タッチ”液晶パネルを搭載したのが特徴。また、2007年1月30日の一般販売が予定されている次世代OS、Windows Vistaに対応する“Windows Vista Compatible PC”となっている。

ThinkPad X60 Tablet
Core Duo搭載で生まれ変わった『ThinkPad X60 Tablet』

発表会にはレノボ・ジャパンの執行役員 ストラテジー&マーケティング担当の石田聡子氏と、取締役副社長 研究・開発担当の内藤在正(ないとうありまさ)氏らが出席し、タブレットPCの市場動向や新製品に搭載された技術などを説明した。

石田聡子氏
執行役員 ストラテジー&マーケティング担当の石田聡子氏


タブレットPCも“第3世代ThinkPad”に

“タブレット形態”のThinkPad X60 Tablet
液晶ディスプレーを反転して閉じた“タブレット形態”のThinkPad X60 Tablet

レノボ・ジャパンでは、今年1月のCore Duo発表以来、ThinkPadシリーズを“第3世代”へと順次更新している。第3世代ThinkPadについては、今年2月の“ThinkPad X60シリーズ”などの登場時のニュース記事で詳しく説明しているが、

  • デュアルコアCPUの搭載によりセキュリティー(暗号化やアンチウイルスなど)を高めながらも、一般的なアプリケーション使用時の高いパフォーマンスを維持
  • デュアルコアCPUに対応する高い冷却性能を実現する新設計を採用
  • 外部からの圧力やゆがみが基板に直接ストレスを与えない、堅牢性を高めた設計に対応
  • 通信機能を強化し、ダイバーシティー対応の2本以上の無線アンテナを内蔵

などが共通する特徴になっている。

内藤在正氏 “NaviDial”
取締役副社長 研究・開発担当の内藤在正氏ThinkPad X60 Tabletのキーボード。液晶ディスプレー側のヒンジ近く(写真では右上)に4方向入力と中央のEnterボタンを供える“NaviDial”が見える

今回発表されたThinkPad X60 Tabletでも、CPUにCore Duo L2500-1.83GHz(従来のThinkPad X41 TabletではPentium M 778-1.60GHz)、チップセットにIntel 945GM Express(グラフィックス機能GMA950を内蔵)、メインメモリーにDDR2-5300(667MHz)のDDR SDRAMを512MB(最大3GB)搭載するなど、スペックを大幅に強化している。HDDも、従来モデルが1.8インチ毎分4300回転タイプを採用していたが、今回は2.5インチ毎分5400回転タイプをSATA接続することで読み書き速度を向上させている。

付属ペンと指で操作できる“マルチ・タッチ”方式と
レノボ独自の低反射技術による“マルチ・ビュー”方式

12.1インチXGA表示とサイズや表示解像度は従来と変わらないものの、本機の液晶タブレットには(株)ワコムの新センサーシステム“Penable DualTouch(ペナブル・デュアルタッチ)”を採用。付属ペンによる電磁誘導式と、指先などで書ける感圧式(抵抗膜式)の“マルチ・タッチ”方式を実現している。電磁誘導式では、付属ペンの後部を使うことで消しゴム(書いた線を消す)機能が利用でき、1cmあたり1000ポイント(2540ppi)の高解像度を実現するが、感圧式では表示解像度と同じ1024×768ピクセルになるという。その代わりに、付属ペンでなくとも画面に触れて、直感的に文字や絵を描くことができる。

マルチ・ビューと他形式の反射率の違い マルチ・ビューによる低反射処理の仕組み
マルチ・ビューと従来の液晶パネル、感圧式タブレットでの反射率の違いThinkPad X60 Tabletに採用したマルチ・ビューによる低反射処理の仕組み

こうした感圧式タブレットでは、液晶パネルを保護するために前面に保護ガラス(ThinkPad X60 Tabletでは2枚)が必要となるが、これらのガラスが増えると外光の反射率が上がり、明るい屋外などでは使いにくくなる。これをレノボは独自技術で低減しているという。具体的には、非タブレットの液晶パネルで6%、感圧式タブレットを実現した液晶パネルでは10%の反射率になるところを、本機では1.5%と大幅に低減している(同社ではこれを“マルチ・ビュー”と呼称する)。

従来方式のタッチパネルとマルチ・ビューの見やすさの違い
明るい屋外とは条件が異なるが、従来方式のタッチパネル(中央)と比べてマルチ・ビュー(右)の見やすさの違いは歴然としている

このほか、落下などの衝撃を予測してHDDのヘッドを待避領域に移動させる“HDDアクティブプロテクション”の方向検知センサーを活用して、画面の向きに合わせて自動的に画面の縦横を切り替える“アクティブ・ローテーション”機能(購入後にキャリブレーションなどの初期設定が必要)や、タブレット状態での操作を容易にする上下左右の方向入力と中央の決定ボタンを持つ5wayボタン“NaviDial”を新たに搭載し、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術に対応する3本の無線LANアンテナを内蔵するなど、使い勝手の向上と最新技術への対応を図っている。

上記以外の主なスペックは、インターフェースにUSB 2.0×3、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、赤外線通信端子、オーディオ入出力端子、IEEE 1394端子、無線LANオン/オフスイッチなどを搭載。バッテリー駆動時間は標準の4セルタイプで3.3時間、オプションの8セルタイプ搭載時が7.5時間。本体サイズと重量は、幅274×奥行き244(8セルバッテリー装着時は267)×高さ33(最薄部27)mm/1.83kg(4セル)もしくは2.04kg(8セル)。


ThinkPad X60 Tabletのオプション
ThinkPad X60 Tabletのオプション。奥が8セルの大容量バッテリー、手前は光ドライブなどウルトラベイスリム対応デバイスを装着できるドッキングステーション“ThinkPad ウルトラベース X6 Tablet”

なお、発表会後の記者からの質問に答える際に、「より高解像度モデルの展開は?」と聞かれると、「海外ではSXGA+の解像度のモデルを用意している。日本市場については投入を検討している段階です」と述べ、将来の日本での販売も示唆した。また、Core 2 Duoが搭載されなかった理由について聞かれると、「これまではベースとなるモデルを開発してから、タブレットPCに作り込むという方式で進めていたため。今後は並行して開発を進め、ベースモデルと同時にタブレットPCも出していきたいと思っている。特にCore 2 Duoが搭載できない(冷却機構などの構造的な)理由はない」と答えた。

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