ファクスと無線LANを内蔵しながら破格の価格！
各社とも複合機に力を入れているインクジェット市場だが、スキャナーとプリンターはともかく、ファクス機能搭載モデルは需要がSOHO系中心ということもあってか、価格はやや高めの製品がほとんどだ。そんな中でHP Photosmart C7180 All-in-Oneは実売価格が3万5000円前後と、ファクスなしの他社製品(最上位モデル)よりも安価という破格の価格は大きな魅力だ。
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| 印刷サンプル デジタルカメラ(800万画素)の画像をメモリーカードから印刷。印刷時間はどちらも1分45秒。アップは600dpiでスキャンしたもの。 | ||
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| ヘッドと別体型のインクカートリッジは前部に並べて配置される。ICチップ内蔵なので入れ間違えることもない。 |
日本HPのプリンターは、他社製品と比べて“インクコストが高い”という声もよく聞かれるが、従来機(3310)を長期間使ってみた実感ではランニングコストが高いという印象はなかった(インクカートリッジ自体の価格が、他社製品より2割ほど高いのは確かだが)。これは実際の印刷以外のセルフメンテナンスの際に、従来は吐出していたインクを回収する同社独自の“アクティブ・エアー・マネジメント・システム”(泡だったインクを回収して、空気を除き再度インクとして再利用する機構)などによるところも大きいだろう。
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| コピーサンプル 銀塩写真の紙焼きをカラーコピー(再したもの)。左がオリジナルで右がコピー。色あいなども忠実で肉眼ではほとんど区別できないほど。拡大は600dpiでスキャンしたもので、粒状感によってコピーと分かる。 |
また、ファクスに加えて無線・有線のLAN機能を標準で持つのもお買い得感が高い。特に無線LANだと設置場所の自由度が高く、とかく家庭ではかさばりやすい複合機においては重宝するのだが、現実にはこれがなかなか普及していない。自宅で設置する際に一度でも無線LANによる取り回しの容易さを体験すれば、以降の複合機・プリンター選びでは必須条件にもなるはずなのだが。
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| 印刷元となったデジタルカメラ画像。掲載用に640×480ドットにリサイズおよびトリミングしているが、印刷に使用したのは3264×2448ドットの元画像。 | ||
ともあれ、必要充分な写真画質と快適な速度の印刷機能に加えて、ファクスやコピー、フィルムスキャンなど豊富な機能を揃えつつも他社製品と比べて価格は大幅に低く抑えられており、コストパフォーマンスに抜群に優れた1台だ。
| HP Photosmart C7180 All-in-Oneの主なスペック | |
| 製品名 | HP Photosmart C7180 All-in-One |
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| 印刷解像度 | 最高4800×1200dpi |
| 印刷速度 | 32枚/分(モノクロ)、31枚/分(カラー) |
| 使用インク | C／M／Y／K／フォトシアン／フォトマゼンタ(染料)：各650ノズル |
| 用紙サイズ | A4～B5、はがき／往復はがき、封筒、L判／2L判、カスタム用紙設定 |
| 給紙容量 | メイン給紙トレイ：最大100枚、フォト給紙トレイ：最大20枚 |
| スキャン解像度 | 4800×4800dpi |
| スキャン階調 | 入力RGB各16bit／出力RGB各8bit |
| 液晶ディスプレー | 3.6インチTFT液晶パネル |
| インターフェース | USB 2.0、IEEE 802.11b/g、10/100BASE-TX、Bluetooth |
| 本体サイズ | 465(W)×448(D)×216(H)mm |
| 重さ | 11.8kg |
