(株)工人舎は7日、“本当のサブノート”をコンセプトにしたミニノート“KOJINSHA SA”シリーズ2製品を発表した。価格は上位モデルの『SA1F00B』が10万9800円。下位モデルの『SA1F00A』が8万9800円。同社ウェブサイトおよび主要量販店で、本日から受注を開始する。
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本体は、A5サイズ(幅218×奥行き163mm)で、厚さ約25.4mmと小型。重量も960gと1kgを切っている。液晶ヒンジ部分が前後に180度回転する機構を備えており、キーボードとタッチパッドによる操作のほかに、液晶パネル両側に備えたスティック型のポインティングデバイスを使った、キーボードレスの使用にも対応する。
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液晶を前後に180度回転させられる |
液晶ディスプレーは7インチのワイドタイプで、解像度は800×480ドット。スケーリング処理により、1024×600ドットの表示も可能。形状的には、コンバーチブルタイプのタブレットPCに似ているが、液晶パネルにデジタイザーは搭載していない。
![]() | ディスプレー部分を反転させて、キーボードレスで使用することも可能。サイズは写真の大学ノート(幅はB5サイズ)よりも小さい |
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解像度切り替えの操作は“Fn+ESC”で行なえる |
また、CPUにパソコンへの使用は珍しい米AMD社のGeode LX 800を採用している。同CPUは最大500MHzで動作し、消費電力は最大3.9W、標準1.8Wと低消費電力。これにより11.1V、2600mAhで最大5時間のバッテリー寿命を実現しているという。チップセットはビデオ機能を統合したAMD Geode CS5536コンパニオンデバイス(ビデオメモリーとして8~254MBをメインメモリーと共有)。
内蔵HDDは2.5インチタイプで、容量はSA1F00Aが40GB、SA1F00Bが80GB。SA1F00BにはMicrosoft Office Personal Edition 2003が付属するが、それ以外のスペックは共通となっている。メモリー容量は標準512MB(最大1GB)。Bluetooth 2.0+EDRとIEEE 802.11b/g対応の無線通信機能や10/100BASE-TX対応のEthernet、メモリースティック/SDメモリーカード/MMC対応の3in1メディアスロットとType II対応のコンパクトフラッシュスロット、ミニD-Sub 15ピンのディスプレー出力、1ポートのUSB 2.0端子なども備える。
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側面から見たところ |
また、別売でクレードルも用意する。価格は台座のみで3980円。アイ・ジー・エス(株)製のバックアップソフトと80GBの外付けHDD“e-ZEIL”をセットにした場合で2万4800円。e-ZEILはUSBブートに対応しており、SAF00A/SAF00Bの内蔵HDDのHDDが破損した場合でもバックアップ時と同じ環境で本体を起動できる。
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キーボードは77キーのタイプで、レイアウトに不自然な部分は少ない(写真左)。慣れればタッチタイプもできそうだ(写真右)。ポインティングデバイスはかなり小さい |
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別売のクレードルとe-ZEIL(写真左)、e-ZEIL付属のバックアップソフト(写真右) |
