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NECエレ、HD DVDとBlu-ray Discの両方の記録/再生に対応したDVDドライブ駆動用LSIを発売

2006年10月10日 19時24分更新

文● 編集部

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NECエレクトロニクス(株)は10日、記録型DVDドライブ駆動用LSI“SCOMBO(エスコンボ)”の新製品として、世界で初めて、次世代DVD規格の“HD DVD”と“Blu-ray Disc(ブルーレイディスク)”の両方の記録/再生に対応したDVDドライブ駆動用LSIを製品化し、サンプル出荷を同日付けで開始すると発表した。サンプル価格は1万円。第4四半期に量産を開始する予定で、2007年度中には月産約30万個の生産を計画しているという。

256ピンLQFP 281ピンFPBGA
『μPC3360』と『μPD63410』(256ピンLQFP)『μPC3360』と『μPD63410』(281ピンFPBGA)
HD DVD&Blu-ray Disc両対応LSI

開発した駆動用LSIは、光ピックアップの位置制御などのアナログ処理を行ない、ディスクからデータを読み出すLSI『μPC3360』と、ディスクから読み出したデータのエラー訂正などのデータ処理を行なうLSI『μPD63410』の2チップで構成される。

主な特徴は、
  1. 次世代DVD規格(7種類)で5倍速、現行DVD規格(6種類)で16倍速、CD規格(3種類)で48倍速の再生/記録に対応
  2. シリアルATA IIとパラレルATA(ATAPI-5)の両規格に対応
  3. 次世代DVDの著作権保護技術“AACS”、現行DVDの著作権保護技術“CSS”“CPRM”“VCPS”など主要に対応
  4. 記録型DVDドライブに必要な外付けメモリー(SDRAM)は16Mbitから128Mbitに対応

など。

『μPC3360』は、0.35μmプロセス(Bi-CMOS)で製造され、パッケージは14mm角/0.4mmピッチの120ピンTQFP。電源は5V単一。『μPD63410』は、0.15μmプロセス(CMOS)で製造され、32bit RISC CPU(V850ESコア)と32KBのRAM、周辺回路などを搭載する。パッケージは、28mm角/0.4mmピッチの256ピンLQFPと、ノートパソコン内蔵用など小型ドライブ向けの17mm角/0.8mmピッチの281ピンFPBGAの2種類を選択できる。電源は3.3V/1.5V。

同社では、新製品の機能を用途ごとに切り出して最適化したLSIや、DVDの画像/音声データ処理(バックエンド処理)向けのLSI“EMMA”と機能を統合したLSIの製品化なども開発するとしている。

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